2022/10/26

テクノロジー

2022年システム職新人研修・振り返り~研修運営編~

この記事の目次

    はじめに

    はじめまして!2022年度新入社員のらいおんです!

    今年度の新人研修では、技術研修の運営も新卒社員がおおむね担当しました。
    約2か月あった研修期間を3つの期間に分けて、それぞれ10人ほどの班で運営を行い、各期間の最後に成果報告会を行いました!
    研修運営では、主に朝会・夕会の進行、講師の方々のアテンド、研修会場や道具の準備など、研修を行うために必要な業務を行っていました。

    そして先日、システム職の新人社員研修を終えた同期と一緒に、研修運営を振り返りしました。
    今回のエンジニアブログでは、振り返り内容を座談会形式でお伝えしていきます!

    ▼研修カリキュラムの詳細については別記事にまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください!

    • 2022/10/19

      2022年システム職新人研修・振り返り~研修カリキュラム編~

      この記事では、今年度マイナビのシステム職向けの研修について、具体的にどんなことを学んだのか紹介していこうと思います。主にマイナビのシステム職の研修内容が気になっている学生の皆さんを対象として、イメージがつかめるような記事を作りたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!

      テクノロジー

    研修運営を行った目的

    そもそもなんで研修運営をやったの?

    「自分たちの受ける研修の運営をなんでやったの?」「技術職ならもっと技術の研修に集中した方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
    私自身も、はじめに話を聞いた時は驚きました。
    しかし、ここには マイナビは「主体性」を求められる会社 だという背景があります。

    マイナビという会社は事業会社であり、お客さんから依頼を受けるのではなく自らビジネスを作りだしている会社です。
    そのため、依頼をこなすだけではなく、作り出したビジネスに対して自ら課題を見つけて解決を目指すことが求められます。
    よって営業職・システム職問わず「主体性」を求められます。
    (参考:株式会社マイナビ ITスペシャリスト採用)

    その主体性を伸ばしていくために、今回の新人研修では新人が運営を行いました。
    実際に新人たちが主体性を伸ばせたかは座談会を見ていただけばわかると思います!

    新入社員の紹介

    まずは、座談会に参加してくれた新入社員の紹介をします!

    らいおん:ファシリテーター

    今回の企画の発起人&主編集者。

    情報系の学部を卒業しました。
    オフィスワーク&趣味の舞台観劇で連日姿勢が固定され続けています。
    丸くてかわいいキーが付いたキーボードが欲しい今日この頃。

    とら:運営1班代表

    運営1班代表&本記事の共同編集者。

    情報系の学部を卒業しました。
    社会人になって京都から上京してきたので東京の名所開拓にハマった結果、体の節々を痛めています。

    ぞう:運営2班代表

    運営2班代表&本記事の共同編集者。

    ITとは無縁な人文系の学部を卒業しました。
    プログラミングを本格的に学んだのは研修が初めて。
    周りは理系出身者が多く、興味やこだわりを持つポイントが自分と違って、そこも勉強になりました!

    くま:運営3班代表

    運営3班代表&本記事の共同編集者。

    四捨五入したら30歳になる非情報系の理系院卒です。
    学部卒とのジェネレーションギャップを感じてます。
    最近無糖のカフェオレを飲めるようになりました。

    研修のスケジュール

    今年度の新人研修は以下のスケジュールで進行しました。
    IT研修から開発演習までの約2か月の間、3つの班で交代しながら研修運営を行いました。
    また、運営担当期間が終了した次の日に成果報告会を行い、運営課題と改善策、その実績や残った課題を発表し、次の運営班に引き継ぎをしました。
    成果報告会は研修生だけでなく、新卒研修担当部署の方々や研修講師の方々に発表を聞いていただきました。

    座談会

    研修や運営を振り返って

    みなさんは研修や研修運営を振り返ってみてどう思いましたか?

    僕は学校生活みたいだな、と思ってた。
    IT職の同期が39人で、ちょうど学校のクラスくらいだから。
    でも、運営業務で講師の方のアテンドをする中で、礼儀や作法といった社会人としての基礎の部分も身に付けられたから、学校みたいだったけど学生気分ではいられなかったな。

    運営に関していうと、私たち1班は一番最初に運営をすることになったから、0から1を作り出す段階だった。
    わからないことだらけだったから、みんなと協力して「運営はこうすればよくなるのでは」という基盤を作ることが大変だったかな!

    私は研修自体も運営も大変だった、って印象が強いかな(笑)
    初学者で研修についていくのが大変な中で、運営のことも考えなきゃいけないのが負担だった......。
    あとは運営をやっていく中で、考え方や価値観がみんなそれぞれ違うっていうことを実感したかな。
    自分がこうしよう!と考えて実行したことが本当にベストであるかを、みんなの意見から考えさせられたし、自分の視野も広げられたと思う。

    たしかにIT初学者も経験者もいたからこその苦労がありましたね。
    物事に対する考え方もバラバラな中、息を合わせて研修運営をすることが個人的にも大変だったと思います。
    技術的に新しく学ぶことも多い中で、礼儀作法といった社会人に必要なことを同時に学んだことはかなり負荷が高かったですが、その分今は達成感も感じています。

    運営活動の中で印象的なエピソード

    研修期間は1チームあたり、およそ3週間ありました。
    その中で、大変なことだったり印象的なエピソードはありましたか?

    1班は役割をこなすので精一杯の人が多かったかな。
    運営を担当したのが一番最初だったから、「どんな仕事をどうやってするべきか」 を0から決めていく必要があって、なかなか他の部分に手が回らなかった。
    例えば、成果報告会に向けた資料作成をすることは前々から共有していたけれど、結局忙しくて作り始めた時期はギリギリだった(笑)

    でも、1班が仕事の基本をしっかり作ってくれたから仕事がしやすかったよ。

    確かに!忙しかったけれど仕事をやりきって、次の班に業務を丁寧に引き継ぎできた自信がある!
    その後も2班の研修運営で気づいたことがあったらアドバイスをしていたよ。

    1班は成果報告会で、相手目線に立って考えることを運営活動を通し学べたと発表していました。
    一番はじめに運営という立場に立って苦労したからこそ、次の運営をする2班にアドバイスできるようになったのかもしれませんね!

    1班が基盤づくりで手一杯だった分、2班は1班のやっていたことをもとにして、業務効率化のためにシステムを作ってくれたよね!
    1班は毎日タスクのリマインドを手動でしてたけど、2班はツールを使ったタスク管理システムを作っていてすごいと思った。

    うん!他にも運営の仕事の効率化のためにシステムを作ったよ。
    あと、私たちの班は 「本当に研修生のためになるかどうか」という視点 で運営方針が考えられていたことが良かったなと思うよ。

    私が提出物の管理担当になった時に、最初はタスクの締切について細かいリマインドをしようとしていたんだ。
    けれど、同じ担当の同期に "自分がやってあげるのではなく、主体性を促すためのサポートが大事だよね" と言われたんだ。

    2班の成果報告会で、「研修を終えても新人が自ら考え主体的に動ける人になること」を目標に運営活動を行ったと言っていましたね。

    そう。だから私も、そのことに気づいてからサポートすることを意識するようになったよ。
    2班の担当期間が終了した段階ではまだ受動的になっている研修生はいたけど、改善のための下地は作れたかなと思う。
    成果報告会でも課題として挙げて、3班に引き継いだよ。

    僕たちが担当した時期は、研修がチーム開発演習に入って忙しくなった時期だった。みんなが、提出物などの研修外でやるべきことに、手が回らなくなってきていたな。
    だから、スプレッドシートで提出物を管理するだけじゃなくて、運営班で夕会の時間に提出物を出したか確認をするようになった。

    研修が大詰めになったのもあって、研修生に慣れが出た時期でしたね……。
    実際、開発演習は本当に大変で、朝からずっと話し合いや書類作成に追われていました。

    最初は夕会の時に1人が全体にリマインドを行ってたけど、状況はあまり改善されなかった。
    だから、各開発チームごとにいる運営班のメンバーが班に向けてリマインドをするようにしたよ。
    各チームのメンバーは6、7人だったから指示も通りやすくなって、本当に提出したかどうかという細かなチェックもできるようになった!

    他にも、朝会の時間を使って「昨日は運営活動にどのくらい協力できたか、今日はどのように貢献していくか」を振り返って班で共有する時間を設けたよ。

    3班は状況に合わせて今までのやり方を変えていたところが印象的でしたね。
    それによって、研修が忙しくても運営活動に意識が向き、研修生みんなが以前より主体的に動けるようになったと思います!

    全体研修が終わり、現在社内インターンシップ研修を行っています。研修運営で身に付けたスキルは活かせていると思いますか?

    活かせてると思ってるよ。
    個人的に、新人研修でこれまでやってきたことを無駄にしたら意味がないと思ったんだ。だから、ToDoリストやよく使うリンク集を自分で作ったよ!仕事の整理や、自分をコントロールするという意味でも大事だと思ったからね。

    私も活かせていると思う!
    前よりも、課題の本質を考えるようになったと思う。
    目先の課題を解決することももちろん大切だけど、一時的に良くなるだけではもったいないと思うようになった。
    まだ実務は未経験だから分かった気になるのも良くはないかもしれない。
    けど、改善すること自体より、その改善された状態が継続されるような「仕組みづくり」を重視して、与えられた課題の解決案を考えるようになったなって思う。

    僕も活かせてると思う!
    1つめは、受け身ではなく主体的に動くようになったことかな。
    何か疑問に思うことがあった時に、当事者意識を持って自分から聞くということができるようになったかなと思います。
    2つ目は挨拶や礼儀
    特に社外の方への対応は学生時代には経験することがなかったけど基本は身についたと思う。あんまり丁寧過ぎても違和感があると思うけど、しっかり失礼のないような態度を学べたよ。
    3つ目は、自分だけでやろうとせずに、人に任す、任されるってことかな。
    会社や社会ってチームでやるものだと思うから、自分だけでやろうとせずに、かといって誰かに押し付けるわけでもなく、協力し合って補い合うことも研修で身につけられたかなと思います。

    他にも、「全体のタスクを把握する力」「話し合いの際、合意形成を取る力」「みんなから注目を浴びるときのクッション言葉」のように、主体性だけでなく様々なスキルが身についたという声が上がりました。
    感想も、「たのしかった!」という意見も「しんどかった......。」という意見もどちらもありましたが、アンケートに回答していただいた29人(IT職新人の約75%)は全員「運営をやってみて良かった!」と思っていただけたようです!

    最後に

    以上が座談会の内容になります。

    運営活動では互いに得手不得手を理解しあって、支えあうことも身につけられたと感じています。

    座談会を通して、マイナビのエンジニア職に興味を持っている方々に「入社したらこんなことをやるんだ!」というイメージや、「こんな考えをもつ新入社員が働いているんだ」というイメージが、少しでも伝わっていたら嬉しいです!

    ということで、今回の記事を締めたいと思います。ありがとうございました!

    ※本記事は2022年10月時点の情報です。

    著者:マイナビエンジニアブログ編集部