テクノロジー

ワークショップを開催して学んだ「場づくり」の大切さ

記事の説明

この投稿は、ファシリテーター未経験者の私が部署内でワークショップを開催し、その経験から学んだことについて書いたものです。

自己紹介

私は新卒で企画職として採用され、新規事業の企画やローンチ後のプロダクト施策提案を主業務とする部署に所属しています。配属されて数か月ですが、社内の様々な人とコミュニケーションを取りながら業務を進めていくことに楽しさを覚えています。
今回は、部署内で初めてワークショップを開催し、その経験から学んだ「場づくり」の大切さについてお話ししようと思います。

ワークショップの内容

私が開催したのは「カスタマージャーニーマップ」を作成し発表するワークショップです。ベンチマーク本として『はじめてのカスタマージャーニーマップワークショップ(加藤希尊著)』を参考にしました。
カスタマージャーニーマップを通じて、顧客の現状(As Is)を把握し顧客のあるべき姿(To Be)までの旅(フロー)を想像することで、精度の高い仮説を導き出すことができます。各自が持っている企画案のターゲット顧客の状態や感情を書き出し、顧客への理解を深められれば良いなという想いで行いました。

企画した背景

一般的にカスタマージャーニーマップは、マーケティング業務の中の販促フローを考える時に使われることが多いです。ではなぜ、ローンチ前の企画段階で顧客を考える必要性があると考えたのか。

それは、株式会社コーセーの商品企画を担当した青山陽一郎さんの動画を拝見し、顧客の状態を企画段階で言語化することの重要性を学んだためでした。

商品企画で大事なことは【自分ごと化による熱意と自信を持つ「共感」×分析・解釈により根拠を証明する「説得力」】が重要と述べられていました。どんなに質のいい商品だとしても、顧客に「共感」してもらわなければ商品は売れないのだと解釈しました。まずは顧客のことを考える、そこから商品の価値を見いだせるのではないかと考え、ワークショップを企画しました。

出典:商品企画で大事なコト ~コーセーでの商品企画経験を事例に~ | GLOBIS学び放題×知見録
(ちなみにこのコンテンツは、弊社福利厚生の一つにある『GLOBIS 学び放題』内で視聴できます。福利厚生が充実していることは弊社のバリューであり有難く活用させていただいています!)

いざ開催🎉

ークショップは2時間で行いました。ワークでは、各自で企画テーマを決め、ペルソナを具体的に想像し、カスタマージャーニーマップを作るといった作業工程で行いました。

通常このようなワークショップは体感半日~丸一日かけて取り組むものですが、今回は業務時間中ということで時間を短めに設定しました。限られた時間の中で熱心にワークに取り組んでいただいた先輩方、ありがとうございます!

ワークショップの手順

※08番は時間の都合により省略しました。

参加者のシート1

参加者のシート2!

参加者は7つの手順に沿って、顧客の感情や状態について付箋や印刷物を用いてシートを作っていきました。最終的に、参加者全員がカスタマージャーニーマップを完成させることができました。
とりあえずこのワーク自体は最後までやり遂げることができました。

振り返り

さて、ここからは振り返りです。
ファシリテーターとしての技量、ワークの環境、完成度など踏まえた自己評価は以下の通りです。

自己評価

40点/100点

理由

「場づくり」の大切さを理解していなかった

今後の対策

1. 当日対応は先回りして用意すべし
当日のワークの中でこのような質問や要望をいただきました。

  • シートの書き方を教えてほしい →説明していなかった
  • 記述例はないのか?→用意していなかった
  • 合間に連絡業務が入りワークが一時中断してしまった→仕方ない

参加者の中にはカスタマージャーニーマップのことを知らない方も当然います。そんな環境下では、参加者の知識量、心理的状態、考えていることに応じて用意するものを先回りして考える必要がありました。当日なにが起きても大丈夫なように、チェックシートなど作りながらワークショップの精度を上げていきたいところです。

2. 参加者が心地よく感じられる型を意識するべし

みなさんにとって心地いいデザインがあるように、ワークショップにも心地いいデザインがあるみたいです。株式会社MIMIGURIの安斎勇樹さんは、ワークショップをデザインすることは、「経験のプロセス」をデザインすることであると述べています。経験のプロセスをデザインするためには、「学習環境」を有機的にデザインすることが大事なのだとか。

上記の説に従うと、今回のワークショップは、使える時間が参加者にとって豊かな経験になるようにプロセスをデザインすることができていなかったなと振り返ります。参加者同士のアイスブレイクの時間を設けていなかったり、参加者が手を動かす時間が長すぎたりと、見直す部分がたくさん見つかりました!今後は、ワークショップの内容と併せて、参加者にとって心地のいいワークショップにするために学習環境を有機的にデザインしていこうと思います。

出典:ワークショップをデザインするとはどういうことか|安斎勇樹

おわりに

今回、ワークショップを開催したことで、多くの課題を見つけ出せたことは大きな収穫だと捉えております!また、ファシリテーター未経験だからこそ分かった「場づくり」の大切さを肌で感じることができてよかったです。
顧客視点に立った企画立案は今後も業務で必要不可欠になってくるため、今回の振り返りを糧にアップデートをしていきたい所存です。これからも日々精進してまいります!

(´っ・ω・)っ🎄メリクリ!

※本記事は2023年12月時点の内容です。

テクノロジーの記事一覧
タグ一覧
TOPへ戻る