テクノロジー

【AWS re:Invent2023セッションレポート】AWSコスト分析ワークショップ

セッション概要

タイトル

NTA304-R | AWS cost optimization: Monitor, analyze, and act on your AWS spend

説明

Are you new to AWS and struggling to understand where your AWS spend is originating? This workshop gives you baseline strategies to organize, monitor, analyze, and take control of your resources. Get hands-on with resource tagging, cost and usage reports, analytics tools like Amazon Athena and AWS Glue, and dashboards on Amazon QuickSight to provide insights into your over- and underutilized resources. Also, learn how you can take action on idle resources by using AWS Instance Scheduler and improve price-performance by migrating over-provisioned resources to AWS Graviton2-based Amazon EC2 instances. You must bring your laptop to participate.

参考情報

レベルは300 - Advanced。
会場は100人強くらいのキャパ。
予約枠で30人くらい入場でしたが、その後当日枠でほぼ満員になってました。
たまたま他の日本人の方と同じテーブルに座れたので多少は気が楽でした(といっても、ワークショップをこなすだけなら他の参加者とコミュニケーションを取る必要はありませんでしたが)

内容

以下抜粋。

アジェンダ

  • コスト最適化のValue
  • アプローチ分類
  • ワークショップ

コスト最適化のValue

  • グローバル市場において、クラウド投資は591 Billion USD(2023)
  • 企業は平均して28%は無駄な支出をしていると言われる

アプローチ分類

  • Discounts(RI/SPなども含む)
  • Deleting(不要リソースの削除)
  • Rightsizing(適切なスケール・スペックの設定)
  • Suspending(使わない時は落としておく)

Monitoring

Analyzing

Act
繰り返し が大事

ワークショップ

ワークショップ時間は75分。
ただ、私含めて概ねみんな45分くらいで終わっていたように思います。
Advancedなのでもうちょっとハードかと身構えてましたが、ぶっちゃけ難易度は高くなかったです。

  • 前提
    • 3ワークロード( Eコマース、CRM、Billing)が1つのアカウントにデプロイされている状況。
      • 全て1ALB+2EC2インスタンス構成。つまりインスタンスが全部で6台。
      • 後半でTag Editorを使う都合上シングルアカウントになったと思われるが、現実ラインだとOrganizationsのPayerアカウントで分析のイメージか。
    • CFOからコストを分析してワークロードごとの分類と削減を行うように指示が下った、というシナリオ
  • CostExprolerによる分析
    • EC2の特定インスタンスタイプが支出の大枠を占める
  • タグによるワークロードごとの分類
    • インスタンスのNameタグからワークロードを特定し、Tag Editorでワークロードを示すタグを付与
  • CURによる分析
    • S3にCUR出力
    • QuickSightのテンプレートでCost Intelligence Dashboardを作成して可視化
  • CloudWatchによるインスタンス稼働状況分析
  • EventBridge Scheduler+Lambdaによるインスタンス自動起動・停止
    • CostExplorerから特定したインスタンス(Billing)は性能を下げられない、ただし月次で特定期間のみ稼働すればOK
    • ワークロードのタグの他に、インスタンス起動状態を示すタグを付与し、その値ベースでlambdaからインスタンス起動・停止を行う(起動状態タグも書き換える)
  • Appendix: その他のアプローチ
    • SP/RIの検討
    • Graviton系インスタンスの採用を検討
    • 分析にはTrusted Advisorや、CostExplorerのコストカテゴリ分類機能などが使える

所感・まとめ

割と基本的な部分だけでサクッと終わってしまった感はありますが、裏を返せばコスト分析は何か銀の弾丸があるわけではなく地道に泥臭く分析・対応していく必要があるという話でもあります。
こういう類の内容はなかなか実環境でお試しで手を動かせないので、その意味で有用だったかなと。

コスト最適化に本腰を入れていくにあたって、頭ではわかっていたことの予行演習として丁度よく、またre:Invent初日午前中のセッションだったためイベントの肩慣らしにもなりました。

※本記事は2024年01月時点の内容です。

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