テクノロジー
AWS re:Invent 2023全体レポート
はじめに
タイトルの通り、ラスベガスで行われたAWS re:Invent 2023にマイナビからも5名のエンジニアで参加してきました!
本記事では参加者を代表して、イントロダクションとしてマイナビが今回とった参加スタイルとイベントの所感をここにまとめたいと思います。
AWS re:Inventとは
Amazon Web Service(AWS)社が年に一度開催する、単独企業主催イベントとしては世界最大規模の技術カンファレンスです。
2012年より毎年ラスベガスにて開催しており、今年で12回目となります(2020年のみCOVID-19の影響でオンライン開催)。
https://reinvent.awsevents.com
日程: 2023/11/27 Mon. ~ 2023/12/01 Fri.
参加規模: 全体で50,000人以上、うち日本人は1,700人(AWS Japanによる速報値)
コンテンツ
- Keynote(基調講演)
- 2,200以上のテクニカルセッション
- 100以上のスポンサー出展ブース
- 会期中200を超えるサービスアップデート
- 各種アクティビティ
マイナビの動き
参加メンバーの5名はそれぞれ業務上のロールや興味領域が違うこともあり、5人で固まって動いたのは最初のRegistrationだけで、その後はいくつかのKeynoteが被ったのを除いて基本的に英語もろくに話せないのにバラバラに行動してました。
(ある程度固まって動く会社さんも多いようで、他社の方に話すと結構驚かれました)
会場がホテル6軒にまたがっていてとにかく広いですし、慣れない海外で何かトラブルでもあったら大変なので、自分の居場所や参加セッションについてはこまめにSlackで連絡を取るようにしていました。
帰国後にとったキャプチャなのでJSTになっていますが
今にしてみれば、半日くらいは固まって動く日があった方が良かったかもしれないとは思いつつ。。。
会社でチームを組んでGameDayに出たりできなかったのも少し勿体なかったです。
Registration手続きの際は、とりあえず受付だけで国際展示場のホール一つ分くらいあったのが衝撃でした。
写真左側に電光掲示板もどきがありますが、これは参加者がサイリウムみたいなスティックで自由にドットを打つことができる代物で、色んな人が社名やロゴを入れたりスーパーマリオの再現をしたりして遊んでました。
ということで折角なので。
また、受付ホール手前の広場にあった黒板にも社名を書いておきました。
書いた直後、他社の方から「あ、マイナビの方なんですね~」と気軽に声をかけていただきまして。
ただ社名を書き入れただけのことなんですが、「あぁ、私たちは今re:Inventに参加しているんだな」という気分になりました。
我ながらちょろいですね
実際にメンバーが参加した各種セッションやアクティビティの様子は個別に記事を参照いただけますと幸いです。
※会場やセッション、各種アクティビティについて俯瞰的にまとめた記事はこちら
所感
今回マイナビではre:Invent初参加となりましたが、参加してみてメンバーで改めて感じたre:Inventに参加するメリットは以下の通りです。
- 何よりもまず現地の規模感を感じられること
- 特にKeynoteは現地で聞くことで、新サービスへの期待度、「世の中がAWSの新技術を期待している」ということの実感を得られる
- ラスベガスという土地で6個ものホテルをおさえ、基調講演のみならず食事会場や打ち上げ(re:Play)会場まで圧倒的なスケールで用意されている → 一企業のイベントでこれだけ人が集まるのかという実感
- 現地ならではのWorkshop等のセッションによる技術向上体験
- これまで触ったことのなかったサービス(新サービス含む)をある程度触れるようになった
- ロールが変わってAWSを触る時間が減っていた中、Workshopで実際に手を動かすと思った以上にAWSヂカラが落ちていたのを痛感した
- GameDayやEXPO等、現地交流などを通して、他社のAWS利用状況を肌で感じられる
- 日本で事例を聞いてるだけではわからない、「案外基本的なところで詰まってる人が多い」「このジャンルのセッションにはこれだけ需要がある」「このサービスにみんな関心があるんだ」といった生身の感覚が掴める
- 日本企業相手においても、日本人同士というだけで声がかけやすいというのもある
- モチベーションアップ
- Keynoteで新サービスが発表されたときに、ワクワク感が会場全体に伝播していく感覚は現地ならでは
- 各セッションやアクティビティを通じてとにかく「AWSをもっと触らないと損だ」という気分にさせてくれる
- 意識の変革
- Werner Vogels氏のKeynoteをはじめとして、現地でいろんな話を聞くとエキスパートが皆コストに対する意識が高いのがわかり自分も敏感になった
- Amazonの機能開発における、Tierによるコストを意識した優先順位決定プロセスが特に印象的。
- 単なる削減一辺倒というわけではなく、観測性を上げて「開発者も含めた全員が常にコストを意識し、サービスの機能がそのコストをどれだけペイできるか検討して開発優先度を決定する」が徹底している。
- AWSとパートナーと3rd partyのモデルや、クラウドインフラのプロバイダーとしてのグローバルなビジネスモデルの一端を理解できたし、そういう見方ができるようになった
- Werner Vogels氏のKeynoteをはじめとして、現地でいろんな話を聞くとエキスパートが皆コストに対する意識が高いのがわかり自分も敏感になった
おわりに
海外での開催ということで気軽に参加というわけにもいかないですが、クラウドに携わる人間にはコストを上回る魅力のあるイベントであったことは間違いないと思いますし、またそれに見合うくらいにAWSを使い倒していこうと思います。
AWSを触っている人もそうでない人も、このブログに上がっている記事を読んで少しでもモチベーションアップにつなげていただけるならば幸いです。
※本記事は2024年01月時点の内容です。