テクノロジー
【参加レポ】AWS JumpStart に参加してきました
はじめに
先日、AWSが主催するAWSワークショップ『AWS JumpStart』に参加してきました。
2日間の 9:00 - 18:00 で行う事になりますので、業務の調整が必要にはなりそうですがとても学びが多いワークショップでした。
カリキュラム
カリキュラム内容は以下の通りです。
- アーキテクチャ検討
- とあるテーマに沿ってアーキテクチャの検討・設計します
- チームで行います
- 私が参加したワークショップは4人一組で行いました
- 機能要件が決められており、それをどうアーキテクチャに落とし込んでいくかが肝になります
- 最後はチームごとに成果発表会の時間があります
- アーキテクティングのコツ
- AWS Solution Architect Associate(SAA)レベルの知識の座学を行います
- 事前に案内される動画の視聴を行っておくと理解がスムーズです
- 以下「事前学習」にリンクを貼ってます
- ハンズオン(アーキテクチャの構築)
- AWSからハンズオン用の環境を与えられ、実際にアーキテクチャを構築します
- マネジメントコンソールからポチポチと作っていきます
- AWSからハンズオン用の環境を与えられ、実際にアーキテクチャを構築します
参加ツール
- Amazon Chime
- 本ワークショップに参加するためのビデオ通話ツールです。主催側から事前にURLが共有され、そちらから参加する形となります
- Slack
- サポーターや参加メンバーとコミュニケーションがとれるチャットツールです
- こちらも事前にチャンネル招待のメールが届きます
- 私は当時招待メールを見逃し、前日夜に慌てて登録しました(戒め)
- こちらも事前にチャンネル招待のメールが届きます
- サポーターや参加メンバーとコミュニケーションがとれるチャットツールです
- BlueScape
- アーキテクチャ作成時に利用するホワイトボードツールです
- クラウド上でチームメンバーとアイコンをポチポチしながらアーキテクチャを構築していきます
- アーキテクチャ作成時に利用するホワイトボードツールです
参加日
2022年 08/09(火) - 08/10(水)
https://awsjumpstart220809.splashthat.com
本ワークショップの開催は2回目で、今後も何度か開催される予定のようです
イベントスケジュール
以下のプログラムでワークショップを行いました。
事前学習
開催当日までに以下の動画を視聴しておくよう主催側から案内がありました。
AWS知識有/無問わず、一度視聴しておいたほうが良さそうです。
視聴中にすでに知ってる内容であると判断したら、2倍速にして視聴してもよさそうです(ある程度時間も要するので)
【はじめてのアーキテクティング (60分)】
https://www.youtube.com/watch?v=cD870G8uqhY
【AWS入門】
https://youtu.be/Kb7ZEBwqUAI?t=2006
プログラムの詳細
オープニング
主に以下の内容について説明がありました。
- ワークショップの趣旨の説明
- スケジュールについて
- 「アーキテクチャ検討」におけるチームごとにツールアクセス先のURLの共有
- Amazon Chime
- BlueScape
- 上記「参加ツール」参照
アーキテクティングのコツ
上記の「事前学習」と内容が被るところもありますが、主催側から「アーキテクチャ検討」を行う上でのコツをスライドに沿って説明いただけます。
課題発表/チーム自己紹介
「アーキテクチャ検討」での課題が発表されます。
また、基本的にこのタイミングで初めてチームメンバーを知る事ができます。
アーキテクチャ検討
本ワークショップの一番の目玉です。
あるテーマに沿って、チームメンバーで話合いながらBlueScape上にアーキテクチャ(構成図)を作成していきます。
「課題発表」にて提示された要件定義が箇条書きで示されていて、それらを解決するサービスを模索し構成図におこしていきます。
また2日間のあいだに、20分×3回、サポーターの方に質問・相談できる時間が設けられています。
チームとして動いているため、かなり頭を使います。
適度に休憩を提案するタイムキーパーを作るのがおすすめです。
ハンズオン(ALB+ECS+RDS)
ECS(AWSのコンテナサービス)を採用した簡易的なアーキテクチャを、マネジメントコンソール(GUI)上で作成します。
手順書(パワポ)と主催のデモを基に構築していきます。
※最後には個別フォローもあり
EC2ではなくECSを採用していたため、コンテナについても同時に学びたい自分にとっては学びの大きいハンズオンでした。
またセキュリティグループという壁に阻まれる可能性が高いので、手順を意識して(リソース同士の通信状態を把握して)行うのが良いです。
成果発表会
発表時間は7~10分程度、残りの10分程度で他チームから質問を受けたり、主催からレビューを受けられます。
発表の仕方は自由ですが基本的にはBlueScapeで作成した構成図を画面共有しながら、チームメンバー内で1人選出し発表するのが基本的なケースでした。
アーキテクチャに正解はない(多様の構成がある)というスタンスなので、間違いを恐れずに肩の力を抜いて発表すれば間違いないです。大丈夫です。怖くない。
クロージング・懇親会
主催者から全体の総括があり、懇親会は自由参加となります。
懇親会では、サポーターの方が考えたアーキテクチャを公表・解説していただけました(アーキテクチャに正解はないというのはありつつも、見本となるアーキテクチャは気になりますよね)
我々のチーム成果物
2日間の汗と涙の結晶がこちらです!
特徴としては、ECS/Fargate構成としてコンテナそれぞれに機能を持たせ、AutoScalingで冗長化構成をとりました。
また機能要件について軽く触れると以下のような要件を考慮したアーキテクチャを構想する必要がありましたので、それぞれの要件に沿ったAWSサービスを構成図に組み込みました。
- 1秒当たりのリクエスト数
- データの保存期間
- ピーク利用時間帯
- 提供エリア など
感想
アーキテクチャ検討ではチームメンバー4人のうち1人は同社同部署メンバー、もうお二方は別会社でアプリ開発に携わっている方々でした。
我々は普段インフラ寄りの業務に携わっているため、アプリ/インフラの両面を考慮した議論ができました。
そのため、アプリ面での意見がとても新鮮に思えました(アプリ/インフラ側それぞれの意見で議論になった際の落としどころの決定が難しいと感じ、個人的な課題だなと感じました。
さらにハンズオンにてECSを学べた点も、これからコンテナを業務で触る自分にとっては勉強になりました。
全体を振り返ると、実践的という点でかなり勉強になりました。
書籍やセミナー等でAWS各サービスの名前と概要・用途は学んでいましたが、その知識を実務や今回の場で100%活かせるかといったらそうではないので、今回のワークショップへの参加で次のステップに進めたように感じました(ドリブルやパス・シュートを練習していた人間が、初めてコートに立たせてもらえたときの感覚に似ています)
そのため、多少の知識はあれど、実務的な設計の経験がない(少ない)人にとっては、得るものが大きいワークショップであるかなと思いました。一方で知識に不安がある方は、グループワークでの話し合いに参加していけるようにという観点で、上記でお伝えした「事前学習」を行っておくことをおススメします。
※本記事は2022年12月時点の内容です。