テクノロジー

コーディングしないシステム職がいるってほんとですか!?~社内SEのお仕事紹介します~

はじめに

気付いたらもう12月ですね!あっという間の1年間でした…
最近は冷え込む日々が続いていますが、みなさま体調はいかがですか。

こちらの記事は今年4月に入社し、システム部署の中でも「基幹システムや情報システムの管理、運用」を行っている部署に配属された新卒4人で書いています。

・文系出身でIT職に興味がある方
・IT職でも開発以外の業務に興味がある方

上記に当てはまる方向けにマイナビの基幹/情報システムに関わる仕事についてまとめました。
「社内SEとは何か」から「社員の1日のスケジュール」など、基幹/情報システム担当ならではの話が盛り沢山なので最後まで読んでいただけたら嬉しいです!

一般的に社内SEとは?

社内SEとは社内のシステムを管理したり、
システム関連で社内で発生した依頼や問題を解決していくお仕事
です。

お客さんとなるのは弊社の社員、営業や経理など非システム職の人が大半です。
社内の人たちが使用するシステムに不具合がでたり、改良してほしいという依頼が出たときに私たちの出番がやってきます。

社内でマイナビすべてのシステムを開発しているわけではないので、ベンダーというシステムを開発してくれる方たちに改修依頼をすることが多いです。
そのため、お客様という意味では弊社内の人ですが、一緒に仕事をするパートナーとしてはベンダーの人も挙げられます。
「お客様(社内の人)の要望を汲み取って、ベンダーの方たちに伝える」というのは非常に重要な業務の一つです。

基盤を支える「縁の下の力持ち」であり、立場の違う人をつなぐ「架け橋」の役割を担っているのが私たちの仕事です。

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新卒4人にインタビュー

配属されてから2か月。新卒の私たちが普段どんな業務をしているのか、業務をしていて感じたことなどを赤裸々に答えました!

■M.Hさん(基幹システム担当)

(1)現在どのような業務を行っていますか?

「社内会計システムの保守・運用」を担当しています。システムにエラーがでていないかメールでチェックをしたり、案件のリリース準備のため、関係者に連絡を取る仕事を任せてもらっています。
また、週に1回ある会議の進行や議事録作成も行っています。
直近ではプロジェクトのテスト仕様書の作成やレビューの一部をお手伝いさせていただきました。

(2)どんな人が基幹系部署に向いていると思いますか?

報連相がしっかりできて、状況把握が得意な人が向いていると思います。扱うシステムが多いわりに人が少ない少数精鋭な部署です。
なので、周りの人の仕事量を察して気遣いができる人や、無駄が発生しないよう効率化を意識することが得意である人、連携や確認を面倒くさがることなく行うことができる人が向いているのかなと感じています。

■Y.Nさん(基幹システム担当)

(1)現在どのような業務を行っていますか?

H.Mさんと基本的には同様の業務をしています。
その他に、経理からの質問対応や、申請書類の作成などもしています。

(2)配属前に抱いていた基幹系部署のイメージを教えてください。またイメージとのギャップはありましたか?

ミスが許されないという意味で緊張する部署というイメージが強くありました。
なぜなら研修で基幹系システムは「会社の業務と直接関わるシステム」であり、
基幹システムが停止した場合は、会社全体に影響するので会社への影響度が大きいと伺っていたからです。そのため、自信がある人でないと難しい部署だと考えていました。
安定稼働するのが当たり前のシステムである以上、ミスが許されないという部署イメージは変わっていません。
しかし、配属後ミスが許されないからこそ何事も自信を持っている人よりも心配になってきちんと確認できる人の方が多いというイメージに変わりました。
私たちの部署は、複数人で業務の確認をするなど心配性な人こそ安心できる場所であると現在は考えています。

■Y.Sさん(情報システム担当)

(1)現在どのような業務を行っていますか

「全社向け会計システム」と「システム職向けナレッジ共有ツール」を担当しています。
前者は全社向けということもあり非常に大きなサービスです。ひよっこの私が一朝一夕で管理できるシステムではないので、まずはシステムの使用フローや内部的な機能について学んでいるところです。
後者はアカウント発行依頼の対応や運用改善を行っています。運用改善では、アカウント発行の流れで余分にかかっている手間を省いたり、ユーザーがより記事を共有しやすくするための統制を考えています。
問い合わせ対応はどちらも共通して担当しており、サービスを利用している社員の方々の「困った」や「こんな使い方がしたい」といった問い合わせを調査/検証し、返答しています。

(2)配属前に抱いていた基幹系部署のイメージを教えてください。またイメージとのギャップはありましたか?

イメージとの相違あり/なしでお答えします!
イメージと相違なかったのは業務内容です。SEという職種ではあるものの、コーディングはほとんど行いません。私の場合は皆無です。
メインで行う業務はベンダーさんと社内ユーザーの間を取り持つこと。実際にお話ししている際中に認識齟齬を解決することもあれば、会議のアーカイブを見直して一つずつ取り決めを確認することもあります。
逆にイメージとギャップがあったのは先輩社員の方々の人柄です。
配属前は固い雰囲気なのかなと思っていたのですが、お話好きな方が多いのが少し驚きでした。仕事上で同期との絡みがないので、一人で黙々と作業するのかな…と震えていましたが、課の先輩、上司の方との雑談も交えながら楽しく仕事ができています。
お話しする機会が多いと、業務上で分からないことや困ったことがあったときに相談しやすいのでとてもありがたいです…!

■R.Tさん(情報システム担当)

(1)現在どのような業務を行っていますか

「Webデータベースソフト」と「マイナビグループ社員の情報を一元管理するID管理システム」を担当しています。
ユーザー(社員)からの問い合わせ対応では、システムの仕様をマニュアルで確認したり、実際に動かしてみて、手探りですが自分も学びながら対応しています。
一方で異動に伴う社員や組織の情報の更新や休退職対応や復職対応など、かなり人事に近い業務も行っています。

(2)業務を行う上で意識していること・気を付けていることはありますか?

1番意識していることは「自分の判断だけで進めない事」です。
私が担当しているシステムは人の情報を扱っているのできっとこうだろうという判断で
間違った情報を取り込んでしまったり、データベースを壊してしまうようなことがあれば
社員の業務に直接影響が出てしまいます。
そのため今は少しでも不安なことがあったら先輩に質問を確認をしています。
ただ自分から先輩に確認しに行くなどの積極性は忘れないようにしたいです!


いかがだったでしょうか。
担当するシステムや業務の内容は異なりますが、基幹/情報システムというマイナビの中枢を担うシステムの担当として、4人とも強い責任感を感じながら業務をしていることがわかりました。

先輩へのインタビューと1日のスケジュール

これまでは、一般的な社内SEの仕事内容や、新人目線で思ったことや気付いたことについてまとめました。
「コーディングをしないシステム職」の業務についてなんとなくイメージできましたでしょうか?

次は基幹/情報システム担当として経験を積んだ先輩方、課長・部長にご協力いただき、1日のスケジュールや業務の中で大切にしていることなどを伺いました。

先輩社員インタビュー

■N.Tさん(基幹システム担当)

  • 債権管理システムの保守・運用を行う

1日のスケジュール

時刻 作業 コメント
9:05 出社(在宅の場合はPC起動)
9:15 業務開始 基本的には前営業日の残作業や、メールチェックから入ります。対応が必要な事象が発生している場合は、そちらの確認を優先して実施します。
10:00~11:00 改修プログラムの検証環境リリースのために必要な書類の確認
11:00~12:00 昼の予定に合わせて早めのお昼休憩
12:00~14:30 サーバーの月例メンテナンス作業を実施 日中に停止させるので時間厳守で行っています。
15:00~16:00 週次のプロジェクト進捗報告会議と隔週での保守案件の進捗確認会議 プロジェクトごとに先週に実施した案件の説明と、来週にかけて実施する予定の報告をします。また、この日は隔週で実施している「不具合管理システムでのチケットごとの確認」を実施しました。
16:00~17:45 タスク整理と対応 10時からの会議内で話題に上がった内容などについてアクションが必要なものから対応していきます。

マイナビで働いていて思うこと

スキルを得るための環境が整備されてきており、非常にありがたい点だと感じています。
会社経費での外部研修を積極的に受けるように推奨されており、自部署では業務へプラスになりそうな分野(直接、間接問わず)について、業務時間内で勉強時間を確保するよう求められています。

K.Sさん(情報システム担当)

  • 全社員が利用するメールツールの管理及びMicrosoft製品全般の管理・導入

1日のスケジュール

時刻 作業 コメント
08:50~09:15 出社 早めに来て優雅な時間を過ごすタイプです。
09:15 業務開始
09:15~11:00 メール確認/スケジュール確認/定例作業 まず私はメール確認とその日のスケジュールを確認します。その後、定例作業(導入しているサービスの定期的なメンテナンスやお問い合わせの対応)を実施します。
12:00~13:00 会議 社内のコミュニケーションについての会議に参加しました。
13:00~15:00 会議 Microsoft製品についての会議に参加しました。
15:00~16:00 会議 実行中案件についての会議を行いました。
17:00~17:45 定例作業 終業前にメール確認・返信と、従業員の方から受けた導入しているサービスについての設定依頼を確認し対応します。
18:00 退社

※インタビュアーコメント:
12:00~13:00の会議は別部署での企画会議です。
マイナビでは企画策定や開発作業に参加するための公募が多くあり、興味さえあれば参加することができます!

マイナビで働いていて思うこと

私は中途でマイナビに入社しましたが、前職と比べて「休暇が取得しやすい」という点が良いところかなと感じています。
社員の方の中には毎週1日午前休を取得している方や、最近では男性で育児休暇を取得されている方もいます。
上長から有給取得を促される風潮があり、比較的休暇は取得しやすい環境かな思います。

基幹/情報システム担当として大切にしていること

私たちが所属するコーポレートIT統括部ではITを通じて社員の働きやすさや、生産性を向上していくことをミッションにしています。

■新入社員の気づき

配属されてから一番感じた大切なことはシステムの利用者に寄り添うことです。
これはシステム利用者の言う通りにすると言う意味ではなく、相手の業務内容を知り、利用者にとってのベストを模索するということです。
それを実現するために必要な作業は、まずユーザーがどのように担当システムを利用しているのか熟知することです。
例えば、ユーザー(社員)の業務を考えながら担当システムの動作確認をしたり、
ユーザーの普段の業務をヒアリングしたりしています。

■部長・課長に聞きました

我らが部長・課長に「基幹/情報システム担当として大切にしていることはありますか?」と質問したところ快くお答えいただきました(ありがとうございます…!)
大切にされていることはそれぞれたくさんあったのですが、その中から3つをピックアップさせていただきました!

1.安定稼働

「ユーザの本来の業務に対してシステムを意識させないほどの安定稼働」が第一です。
動いていて当然とされているシステムたちなので、安定稼働していないと全体的に支障がでます。
ここをいかに担保するかが重要になってきます。

2.現場社員の立場に立って考える

システム導入や改修の際に、現場社員が実際の利用の流れを想像できるようにお手伝いするのが
私たちの仕事です。
なるべく画面キャプチャを多く使った資料を作ったり、とりあえず完成品に近いサンプル品を触ってもらうなどして業務が具体的にどうなるのかというのを意識してもらうように心がけています。

3.リスク共有

リスクを予想し未然に防ぐことと、問題が発生してから対処することでは、影響範囲も対応コストも全く変わってきます。
取り返しのつかない問題を発生させないためにも、リスクの予想/共有/対応策の検討は常に行っています。
そのため、ユーザー(社員)に対して事前にリスクを説明しプロジェクトを進めています。
「作業着手が遅れないように〇月〇日までに回答してもらう必要がある」
「数ある要望の中から取捨選択しないと予算オーバーとなってしまう」
「この要望を反映させると○○の処理時間が長くなる可能性がある」
など、具体的に伝えています。

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございました!
システム職=プログラマーのようにコーディングをする人、というイメージを持っている方に
私たちのように社内のシステムを管理・運用する仕事もあるんだということを知っていただきたく、今回アドベントカレンダー企画に参加させていただきました。

またこの記事を読んで
「基幹/情報システム担当に興味がある!」
「性格的に結構向いているかも?」
と思ってくださった方が1人でもいらっしゃったら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

※本記事は2022年12月時点の内容です。

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