インタビュー

プロパー役職者に聞いてみました【1】A.Kさん(BIツールの開発・運用ほか)

はじめに

こんにちは、マイナビエンジニアブログ編集部です。

皆さんは、プロパーという言葉の意味をご存知でしょうか?
プロパーとは、「本来の」「正規の」という意味を持つ言葉です。
会社におけるプロパー社員とは、一般的に新卒入社時から在籍し続けている社員のこと。マイナビにも多くのプロパー社員が活躍しています。

今回は、そんなプロパー社員の中でも入社5年目で役職者となった「データアナリティクス課/課長 A.Kさん」を対象に、仕事内容やキャリアパス、やりがいや目標などについて語っていただきました。

※取材・撮影は、感染防止に配慮した現場環境にて実施いたしております。

プロフィール

A.Kさん

A.Kさん

システム統括本部 IT戦略推進部 データアナリティクス課/課長(現デジタルテクノロジー戦略本部)

2016年に、エンジニアとして新卒入社。
BIツールの開発・運用のほか、Self BIツールやデータ加工ツールの導入・運用、ユーザー向けのトレーニングに携わっています。
5年目に、課長に昇格。現在は、部下9名のマネジメントも担っています。
趣味は、スキューバダイビング。毎年3回以上、長期休暇を取得して、世界中の海に潜っています。

ユーザーの近くで活躍でき、幅広い事業に関われる点に惹かれて入社

将来のために専門スキルを身につけたいと考え、大学では工学部情報系学科に進学。自然言語処理の研究室に所属し、医療用語に特化した形態素解析の研究に携わっていました。形態素解析は、コンピュータが人間の文章を理解するための第一ステップです。将来的には、ドクターに変わってAIが病気を診断することを目指していました。

同じ学科の友人の多くは、就職先としてSIerを志望していました。けれども、私はユーザーに寄り添い、システム開発のスタートから携わりたかったので、自社システムの開発ができる事業会社を志望。SIerでも上流工程に関われる会社はありましたが、ユーザーと二人三脚で開発したいと思ったのです。

最終的に当社を選んだ理由は、人材からトラベル、住まい、ウエディングまで、幅広い事業を展開している会社だったから。さまざまなシステムの開発に携われる点に、大きな魅力を感じたのです。若手の裁量が大きく、早い段階から主役となって活躍できる社風も、志望理由のひとつ。入社5年目の女性エンジニアと接した際、若手のうちからプロジェクトの中心を担えると聞いて、心が大きく動かされました。

私が所属するデータアナリティクス課(現デジタルテクノロジー戦略本部)は、BIツールの開発・運用を手がけている部署です。BIツールとは、企業に蓄積された大量のデータを集めて分析し、迅速な意思決定をサポートするツールのこと。会社のシステム上に存在しているさまざまなデータを連携させて、データベース上で統合・加工・集計などを行い、分析レポートとして社内に公開しています。

例えば、BIツールを使えば各事業部の予算・売上の管理やマイナビがもっているサイトのPV数などの反応データを可視化したりすることが可能。事業全体の利益やサイトの反応が見えるので、営業担当から経営層までが利用するシステムです。ですから、責任の重さに比例して、大きなやりがいを味わうことができます。

入社1年目でメイン担当を任され、2年目でコア事業のプロジェクトを経験

A.Kさん

入社して驚いたのは、想像以上に早い段階から責任ある仕事を任せてもらえること。私は入社1年目の1月に、グループ会社から依頼された、あるプロジェクトのメイン担当に抜擢されました。

ところが、先方の担当者としっかり内容を詰めておかなかったため、途中で何度も変更が発生。結局リリースが、当初の予定から1ヵ月後ろ倒しになってしまったのです。この失敗から、さまざまなリスクを想定してスケジュールに余裕をもたせることと、プロトタイプを作るなどして担当者と事前に認識を合わせておくことの大切さを学びました。

入社2年目に入ってからは、当社のコア事業を担う就職情報事業本部と転職情報事業本部で使われるBIツールの開発・運用を担当。さらに入社4年目からは、システム担当者ではなくユーザー自らが扱える、Self BIツールやデータ加工ツールの導入・運用にも携わるようになりました。ユーザーは、マーケティング部門、商品企画部門、イベント部門、サイト運用部門などさまざま。BIツール活用のトレーニング担当として、60名以上のメンバーを前に説明会を開催したこともあります。

BIツールの導入メリットは、データの抽出から加工、レポートへの反映までを自動で行うことができ、しかも日々フレッシュな数字に更新していけること。けれども、まだまだその魅力が現場レベルには浸透していないと実感しています。システムからデータを抽出して、Excelでグラフ化して…と、社員たちが自ら手を動かして各データの収集や分析を行うのが当たり前という状況。BIツールの導入メリットを広く伝え、社員の意識や職場環境を変えていくことも、私のミッションだといえるでしょう。

うれしい瞬間は、BIツールの便利さを現場の社員たちに体感してもらえたとき。「今まで派遣さんに半日かけてやってもらっていたデータ加工が5分でできるようになり、業務効率化とコストカットを実現できた」という声をもらったときは、大きな達成感を味わうことができました。

今の目標は、会社全体を「データドリブンな環境」に変革していくこと

A.Kさん

入社5年目の春、データアナリティクス課の課長(現デジタルテクノロジー戦略本部)に昇格しました。上司とのランチ中に唐突に打診されて、食べていたサラダの味がわからなくなるくらいビックリしました。自分のことだけを考えていればよかったそれまでと違って、9名いるメンバーのマネジメントや予算管理にも携わるように。部署全体に目を配るようになり、視野が大きく広がりました。

他の課長とくらべて年次や経験が浅いことから、トップダウンではなく周囲を巻き込みながらプロジェクトを進めることを意識しています。また、自分のペースに相手を引き込むのではなく、メンバーのペースに合わせることを心がけています。

できるだけメンバーの声に耳を傾けることも、大切にしていることのひとつ。「どういった意図で作成したのか」「どこにつまずいているのか」など、一人ひとりと密にコミュニケーションをとるようにしています。ちなみに、私の課は年齢が近いメンバーばかり。同じ目線で会話ができるよう心がけています。

部下をもってうれしかったのは、あるメンバーから「A.Kさんが楽しそうに働いているから、いつか私もSelf BIツールの導入・運用に携わってみたい!」と言われたとき。少しは周囲にいい影響を与えられているのかな、と自信になりました。

当社では近年、BIツールの社内展開が進んだことによって、データを見える化しやすい環境になりました。現在は、ユーザー自身がSelf BIツールやデータ加工ツールを使いこなせるよう、社内向けのトレーニングやサポート体制の強化が求められているフェーズです。今の目標は、意思決定をデータから判断かつ実行していく、「データドリブンな環境」に変革していくこと。スケールの大きな挑戦だからこそ、チャレンジのしがいがあると考えています。

おわりに

いかがだったでしょうか。

新人時代から多くの経験を積んだA.Kさん。
その経験を生かし、課長になっても部下へのフォローや自分の目標もしっかりと持っていることがわかりました。

若手社員の「働きがい」には、職場でのコミュニケーションや柔軟な働き方の選択、裁量の大きさ、将来のキャリアパス等が重要な要素になっている昨今。A.Kさんのお話は、新卒2年目~4年目の社会人や今就職活動をしてる大学生へのよい道標の1つになったのではないでしょうか。

※本記事は2020年08月時点の内容です。

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