Blender MCP 触ってみる

この記事の目次
はじめに
個人的に気になっていたので触ってみました。
※全て個人PC/アカウントで試しています。
本記事では
- Blenderとは
- Blender MCPとは
- 導入方法
- 手でモデリングした場合と比較した際の時間やクオリティの違いについて
記載しています。
Blenderとは
- 1994年に初版がリリースされた3Dモデリングができるオープンソースの3DCGソフト(無料)
- オランダの非営利団体「Blender Foundation」が開発・提供している
- アニメーション・映像制作・3Dモデリング幅広い機能を搭載
MCPとは
- 2024年11月にAnthropicが発表したModel Context Protocolの略で、アプリケーションがLLMにコンテキストを提供する方法を標準化するためのプロトコル(規格)
- これによってAIに外部システム機能を利用させたい場合システムごとに別の接続方法の開発を必要とせず、スムーズに連携可能
Blender MCP
対話型生成AIのClaudeとBlenderを連携させプロンプト入力でBlender操作ができる✨
導入
blender-mcp
こちらのREADMEを見ながら導入していきます。(7/4 現在)
1. 各種インストール
uv
mac:brew install uv
(自分はmac環境なのでこちらで入れました)
win:powershell -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"
set Path=C:\Users\nntra\.local\bin;%Path%
2. セットアップ
Claude側
Claude 設定 > 開発者タブ > 「構成を編集」を押下すると設定ファイルが開けるので下記の設定を追記(⚠️uvがインストール済みであること前提)


// claude_desktop_config.json
{
"mcpServers": {
"blender": {
"command": "uvx",
"args": [
"blender-mcp"
]
}
}
}
変更を保存して閉じ再起動すると画像1枚目のようにblender runnningと出ていたらOK
↑チャット欄の検索とツールタブを開いても「blender」が有効化されていることがわかる
Blender側
- blender-mcpでblender用のaddonファイルをダウンロード
下記のファイル🔽
https://github.com/ahujasid/blender-mcp/blob/main/addon.py - Blenderを開いて Eddit から
Preferences
の中のAdd-ons
項目を開く

- 右上の🔽のボタンをクリックし、InstallFromDiskから1でダウンロードしたaddon.pyをインストールする。

- Nキーでサイドメニューバーを出し、「BlenderMcp」のタブ表示があればOK

- 「connect to MCP server」を押すとmcpサーバーとの接続が開始されます。

実際使ってみた
手でモデリングしたもの

かかった時間⏳:3〜4時間程度. ホイップクリームが難しくて時間がかかりました...。
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=mHoDbXVyXqI
Blender MCP
Demo
基本的に日本語で、Blenderツールの特殊な用語などは使わずにプロンプトモデリングしました。
(それでも伝わってない;;と思った時はイメージに近い画像を読ませるなど、あくまでBlenderを1ミリも使ったことがない人がどのくらいのものを作れるのかという想定です)
完成物

かかった時間⏳:15分程度
15分でこれなら良い方?なのか....?この背景、何???
(AIもホイップは難しそうでした^^)
終わりに
試しでやってみたものの、精度的にはやはり簡単な日本語の指示では細かいところまでの調整や出来栄えは微妙かな〜という所感でした。(そもそもゼリーという題材が難しかったのもある)
自分のプロンプト力が足りないだけのような気もしますが、素材や質感にこだわらないような簡単なプロトタイプであれば使えそうな印象です。
導入に関しては思ったより簡単だったので、ぜひ試してみてください。
参考になれば幸いです。
Demo色々
※本記事は2025年08月時点の情報です。