テクノロジー

「情シスすごろく」をやってみた話

はじめに

皆さんこんにちは。
本日はクリスマスですね!私は幼い頃に両親からクリスマスプレゼントとして、『人生ゲーム』を買ってもらったことがあります。
そんなキッカケもあり、現在はボードゲームが趣味でして、当社のボードゲーム部にも所属しております。

マイナビのボードゲーム部では、業務後、不定期にボードゲーム会を開催して、みんなでワイワイやっています。
そして、閑話休題、今回、当社がお世話になっている某社のご厚意により、非売品の「情シスすごろく」というボードゲームをご提供いただきました。
実体験を基に作成された、リアルな情シスの雰囲気を味わえるボードゲームという事でしたので、早速遊んでみたレポートをお送りします!

「情シスすごろく」とは?

「情シスすごろく」は、転職してきたばかりの情シス社員として、企業の情報システム部門の「あるある」トラブルを追体験できることをコンセプトとした、4人用のすごろくゲームです。
トラブルまみれの1か月にしっかり対応して乗り切り、より平穏に過ごしつつ、他者のサポートをより多くできた人が、”情シスの鑑(勝者)”となります。

遊び方

ルール

基本的には手番のプレイヤーがダイスを振ってコマを進める「すごろく」となります。
大きな違いとして、各プレイヤーは5ターン以内にゴールしなければいけません。
(1ターンを1週間とし、5週間(1か月間)乗り切る事に見立てられています。)

途中で止まったイベントタイルに応じてイベントが発生し、メンタルや体力が変化していくのですが、このメンタルの状態に応じて次のターンに振るダイスの種類が変わります。

※メンタルがボロボロになるとサイコロの目の期待値が下がり、なかなか進めなくなってしまいますが、極限状態では"7"が出ることも!?

キャプチャ.png

特定の条件を満たすことにより、イベントが発生した際に、他者に協力を仰ぐことができる「ユーザーコミュニティ」に所属することになります。協力したユーザーは協力に応じて「支援回数」を得ることができます。

最終的にゴールできた人(1か月乗り切れた人)の中で、より平穏に過ごし(体力が多い)、他者のサポートをより多くできた(支援回数が多い)人が”情シスの鑑(勝者)”となります。

準備

  1. 各プレイヤーはそれぞれ個人ボードを初期値に設定する。
■個人ボード
プレイヤーの状態を管理するボードです。
・ターン数
・メンタル
・支援回数
・体力
の4項目があり、ゲームで発生するイベントや行動によって変化していきます。

キャプチャ.png

  1. イベントタイルを裏面にしてすごろくのコースを作る。
■イベントタイル
マスに止まった際に発生するイベントが記載されています。
・社員の端末からマルウェアが発見された
・従業員のIDとパスワードが漏洩した
といったインシデントや
・古参エンジニアに相談したら、なぜか怒られた
・本部長に孫の〇witchの設定を頼まれた
といったやるせないイベントなどが設定されており、回避するすべを持っていない場合はメンタルや体力にダメージを受けることになります…。

キャプチャ.png

  1. アイテムカードを各プレイヤーに7枚ずつ配る。
■アイテムカード
イベントを回避したり、メンタルなどを回復したりするために使用するアイテムとなります。  
・メール誤送信対策ツール
・多要素認証ソリューション
といった、インシデントに対応できそうなソリューションや
・焼肉無料券
・ビール
といった、やるせなさを解消できる(?)アイテムなど、色々なものがあります。
イベントの中には「〇〇があれば回避可能」といった記載があるものがあり、該当するアイテムカードを使用することで回避できます。

また、ゲーム後半では、アイテムを捨てる事によってサイコロの出目にプラスしてコマを進めることができます。その際、そのアイテムが「必要ない理由」を宣言する必要があります。

キャプチャ.png

これで準備完了です!

キャプチャ.png

ゲームの進め方

スタートプレイヤーから時計回りに1ターンずつ行い、全員が5ターンずつ実施します。
ターンは以下のように進行します。

  1. ターン進行
    個人ボードのターン数を進めます。
  2. アイテムカード使用
    使用できるアイテムカードがあれば、このタイミングで使用することができます。
  3. サイコロ振って移動
    自分のメンタルに合ったサイコロを振り、出たマス分進みます。
  4. イベントの処理
    止まったマスのイベントタイルを開き、イベントの処理を行います。イベントを回避できるアイテムカードがあれば、このタイミングで使用します。

全員が5ターン終わったタイミングで勝者判定を行います。
ゴールまで進めた人の中で、個人ボードの「体力」+「支援回数」の値が大きい人”情シスの鑑(勝者)”となります。

やってみた

はじまり

「もらった。やろうぜ」の課長からの一言で、今回の「「情シスすごろく」で遊ぼうの会」が企画されました。
そして翌日にはデジタルテクノロジー戦略本部全体に参加者募集の投稿が行われました。フットワークが軽い!
幸いなことに多くの方から参加の申込をいただき、無事、開催決定となりました。
ありがとうございます!

当日

とある日の業務後、会社の会議室で開催しました。
定時で業務を切り上げて会議室へ行くと、既に人が集まっており、みんなで軽い自己紹介を行った後、ゲームを始める事になりました。
ゲームには参加しないけど少しだけ見学を…という方にもちらほら来ていただいていて、そこから話の輪が広がる場面もあり、全体としてわちゃわちゃした雰囲気でした。

(私含め)みんな初めて行うゲームだったので、説明書を見ながらやんややんやと準備を行い、和気あいあいとゲームが進みました。

イベントタイルに止まり、「突然、全社テレワーク環境の導入がトップダウンで降りてきた」というイベントが発生した際には、「あ~コロナ初期のあるあるですよねぇ…。」「ウチはコロナ以前から一部テレワークを導入してたから、他に比べたら多分マシだったと思いますけど…。」といった、当社の情シスでの出来事を交えながら、リアルな経験を元にした会話が行われたり、

アイテムカードを捨てる際にはそのアイテムが必要ではない理由を宣言する必要があるのですが、「ウチでは全部Excelで管理するので、プロジェクト管理ツールはいりません!!」といった爆弾発言で周りから総ツッコミを受けたりと、終始なかなかの盛り上がりを見せていました。

1ゲーム30分程度で終わるため、メンバーを変えて複数回遊ぶことができましたが、色々なあるある話や当社情シスの話などが話され、初対面でも会話が弾んでいました。

感想

本質的にはすごろくなので、サイコロの出目次第のところが大きいのですが、そのおかげで初めての人でも楽しく遊ぶことができたと思います。
人によってアイテムカードを捨てて出目をブーストするタイミングや、捨てる際の言い訳に性格が出ていて、より深くその人を知ることができた気がします。
リアルに基づいたイベント(インシデント)に対して、「〇〇(ソリューション)があれば回避可能」といった回避策が記載されているので、実際のソリューションに対する理解度が上がり、ソリューションを導入していない時のリスク等について意識して学ぶ事ができたと思います。
楽しく学べて、情シスの雰囲気もなんとなくわかる良いボードゲームでした!

おわりに

今回「「情シスすごろく」やってみた」という形で記事を書かせていただいたのですが、情シスすごろくに限らず、ボードゲームはプレイスタイルに個人の性格がとてもよく出ると思っています。
自分以外の方の考え方に触れられたり、初めましての方の"人となり"がなんとなくわかったり、普段一緒に業務している人の意外な一面が見れたりと、コミュニケーションツールとして非常に優秀だと改めて感じました。

特に今回の情シスすごろくは、システム系の業務をしている人たちで行った事もあり、イベントタイルのインシデントで一喜一憂したり、アイテムカードを捨てる理由の苦しさにみんなで笑ったりと、和気あいあいと親睦を深めることができました。
また、楽しんでいるうちに情シスについての理解が少し深まるといった学びも生まれたので、情シスなんもわからんって方にも是非遊んでいただきたいボードゲームでした。

以上、お読みいただきありがとうございました。

※本記事は2022年12月時点の内容です。

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