2023/12/01

テクノロジー

AWS認定 デベロッパー アソシエイト (DVA-C02)を受けてみた

この記事の目次

    はじめに

    先日、AWS 認定デベロッパーアソシエイト(DVA)を受験したので、体験記として残します。
    これから受験する人の参考になれば嬉しいです。

    筆者のスペック

    • 新卒1年目のインフラエンジニア
    • AWS歴 2か月
    • AWS SAA取得済み

    AWS認定 デベロッパーアソシエイトとは

    AWS Certified Developer - Associate
    AWS DVAはその名前の通り開発者向けの資格です。
    公式サイトでは以下の経験を持つ人を本試験の受験対象者と記しています。

    • 少なくとも 1 つの高度なプログラミング言語の深い知識を持つ開発者として勤務した経験
    • AWS テクノロジーに関する経験
    • オンプレミス IT の経験、オンプレミスとクラウドのマッピングの理解
    • 他のクラウドサービスでの業務経験

    また、AWS認定全体ではアソシエイトレベル(中級者向け)の試験とされており、AWSを用いたアプリケーション開発について1年以上の実務経験を有している人が目安となっています。

    試験の内容は以下の通りです。(DVA-C02の場合)

    • 試験時間:130分
    • 問題数:65問(採点対象外15問を含む)
    • 出題形式:択一選択問題または複数選択問題
    • 出題分野:
      ◦AWS のサービスによる開発
      ◦セキュリティ
      ◦デプロイ
      ◦トラブルシューティングと最適化

    サンプル問題がこちら↓ 
    (※AWS Certified Developer - Associate (DVA-C02)試験問題サンプルより引用)

    Q. デベロッパーは、ユーザーがほぼリアルタイムでコメントを投稿したりフィードバックを受け取ったりできるようにする必要があるウェブアプリケーションを作成しています。 これらの要件を満たすソリューションはどれですか (2 つ選択)。

    • A) AWS AppSync スキーマと対応する API を作成する。Amazon DynamoDB テーブルをデータストアと して使用する。
    • B) Amazon API Gateway で WebSocket API を作成する。AWS Lambda 関数をバックエンドとして使用す る。Amazon DynamoDB テーブルをデータストアとして使用する。
    • C) Amazon RDS データベースによってバックアップされる AWS Elastic Beanstalk アプリケーションを作 成する。長期間有効な TCP/IP ソケットを許可するようにアプリケーションを構成する。
    • D) Amazon API Gateway で GraphQL エンドポイントを作成する。Amazon DynamoDB テーブルをデータ ストアとして使用する。
    • E) Amazon CloudFront への WebSocket 接続を確立する。AWS Lambda 関数を CloudFront ディストリ ビューションのオリジンとして使用する。Amazon Aurora DB クラスターをデータストアとして使用する。

    AWS SAAとの違い

    AWSの登竜門的な資格としてAWS認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)があります。
    同じアソシエイトレベルの試験ですが、SAAでは幅広いAWSサービスから表面的な内容が出題されるのに対して、DVAでは限られたAWSのサービスから少し深い内容が出題される印象です。
    問われるサービスにも違いがあり、SAAではあまり出題されないCode兄弟(Code Commit・CodeBuild・CodeDeployなど)やAWS CDKやCloudFromationなどの構築系サービスなどからも出題されます。
    難易度は個人的にはSAAの方が少し高いかなぁと感じました。
    得手不得手あると思いますが、SAAは単純に覚えるサービスが多い印象です。逆にDVAはAWS CLIのコマンドオプションなどの細かい部分も出題されるので、普段からAWSを触っていないと難しく感じるかもしれません。

    結果

    結果は…

    合格しました!!
    772/1000なのでまぁ微妙なスコアですね…
    SAAより簡単と言ったもののスコアは下がってしまいました。

    全セクションのコンピテンシーは満たせているので良しとしたいところです。
    高得点ではないですが、一応合格は合格なので自分が勉強した方法について書いておきます。

    勉強方法

    勉強方法についてですが、まずAWS認定はSAAとSAP以外の試験は学習教材があまり充実していません。
    また、試験自体も定期的に更新されるため最新版に対応していなかったりと注意が必要です。
    今回受験したDVA-C02に関しても現状対応している参考書はありません。(※11月末にポケットスタディシリーズからC02対応版が出るみたいです。)そのため、本で勉強することが好きな人には辛い試験だと思います。
    私がやった勉強は以下の通りです。

    Input

    Output

    • 模試:CloudTech
      SAAを受験した際に、Udemyの模試が本番と乖離していると感じたので、契約しました。(検索すれば他にもいろいろあります。)
      約5000円で90日間AWS認定全資格の模試が受けられます。
      DVAは266問用意されていて分量と難易度がちょうどよかったです。最終的に2周しました。
    • 公式サンプル問題:AWS Certified Developer - Associate Official Practice Question Set (DVA-C02 - Japanese)
      公式が20問の模擬問題を出してくれています。解説も充実しているので一度は受けておくのをおすすめします。
      私は前日に受けて65%だったのですごく焦りました。

    おすすめとしては、まずUdemy+ハンズオンである程度の内容をインプットしたら問題演習をしつつ、足りない知識を公式ドキュメントやChatGPTなどを用いて補うのが一番効率が良いと思います。あまりインプットで完璧を目指しすぎると沼にはまっちゃう気がします。

    試験を振り返って

    いくつか個人的な教訓です。

    前日は睡眠をしっかりとる

    試験は130分とまぁまぁ長いです。集中を保つのが大変ですし、問題文も専門用語が多くて解読にエネルギーを使うので万全な状態で臨む必要があります。

    試験は早めに予約する

    試験日を決め、メリハリを付けて勉強をすることが大切です。試験の24時間前まで予約可能ですが、土日に受ける場合は早めに予約しておきましょう。

    ちゃんと手を動かす

    CI/CDやIaCは実際に試してみないとなかなか理解が深まりません。この記事内で上げたハンズオン以外にもネット上にあるものを使って動かしてみるのが大事だと思います。

    まとめ

    今回めでたくAWS認定を2冠することができました!
    資格で培った知識を業務で活かせるように頑張ります。
    次はSolutions Architect Professionalか Security Specialtyあたりを受けたいと思います。

    p.s.
    ベンダー資格は受験料が高いので、受験料補助制度(1回までは会社から受験料が出る制度)にすごく助けられています。ありがとうございます。

    ※本記事は2023年12月時点の情報です。

    著者:マイナビエンジニアブログ編集部