テクノロジー

デザイナーの祭典 Adobe MAX JAPAN 2023参加レポート

はじめに

社会人2年目となったUXデザイナーのT.Tです。
私の所属しているデジタルテクノロジー戦略本部ではIT特化している組織として日々体制が変わり、組織が大きく成長しています。
その中で、社外の有償セミナーやイベントに対しても補助が手厚いと知り、外部研修受講制度を利用してデザイン部のメンバーとともに4年ぶりに対面イベントとして開催された「Adobe MAX JAPAN 2023」に参加してきました!
下記にセミナーの詳細や印象に残ったことをお伝えできればと思います。

1.イベント概要

タイトル:Adob MAX JAPAN 2023
日時  :2023年11月16日(木)
場所  :東京ビックサイト
URL :https://maxjapan.adobe.com (アーカイブ動画もサイトにあります)

2.セミナー詳細

 下記にKEYNOTEさんのセッションの登壇内容の要点をリスト形式で記載させていただきます。
詳細はAdobe公式のYoutubeで公開されている動画をチェックしてください。

登壇概要

  • クリエイティブの需要を実現していく
  • firefly
  • FrescoやLightroom
  • premire proの進化
  • expressの登場
  • 今後は垣根を超えてクリエイティブとマーケティングの境界がなくなる
  • 全ての人が関係するソーシャル要素を考える必要がある、
  • マーケ選択【マクロ)(カレンダー)、アジャイル的考え(ストップウィッチ)】
    • ハイパーパーソナライゼーション 
  • AIアシスタントCopilot[副操縦士]の開発
  • 生成AIはまだまだ始まりに過ぎない
  • プロジェクトスターダスト 
    • 画像加工における、既存の画像内のオブジェクトを自由自在に改変できる
  • 11月16日からFireFlyの生成モデルの進化版イメージ2解禁

目次

PhotoShopの生成AI

  • プロンプトは入力なしで基本作成可能
  • コンテキストタスクバーでの作業の単純化
  • ライブグラデーション機能の充実
  • 色調補正プリセット→自分のプリセットをカスタムできる

Illustratorの生成AI

  • 「シンプルな」がパスの少ない必須ワードとなる
  • プロンプトのスライスピッカー
  • モックアップ機能搭載(イメージが違和感無く反映可能)
  • メッシュで生成(自分の写真でも可能)
  • コンテキストタスクバーから再配色
  • 生成再配色機能
  • アウトライン問題解消リタイプ→Typeテキストに変換

動画編集の時間短縮

  • 圧倒的な時間短縮を実現
    • 自動文字起こし機能(フィラーや語感間を自動削除)
    • 文字起こしテキストからの動画削除
    • 文字起こしからのキャプション作成
  • ノイズ除去オーディオスピーチを強調できる
  • AdterEffectフォトブラシの強化
  • トラッキング機能の進化
    • 人物後ろに文字を感嘆に入れられる

Expressでのクリエイティビティの創出

  • xdの進化版のイメージ
  • 動くバナー
  • イラレでの修正が同期反映できる
  • 多言語変換に対応
  • CANVA感

3.印象に残ったこと

①生成AIもそれぞれの用途に合わせてモデルが使い分けられていること

特にこれまで意識していませんでしたが、PhotoShop用に写真画像に対する生成とIllustratorのようにベクター画像に対する生成でAIモデルが異なることは登壇の中で初めて知りました。

なお、先日Fireflyで最新のImageModel2が新しくリリースされ、教師あり学習のようなベースとなる素材画像を提供した上で適切なプロンプトを入力すると特有の画像を作り上げることができるみたいです。

②書式のReTypeでアウトラインされた画像を編集可能なものに復元できる

一般的に文字の配置を揃えるために作成した文字は command+shift+Oでアウトライン化(図形化)する必要があるのですが、その後文字変更する際に文字を変えられないのでバックアップをきちんと取っておく必要がありました。それが今回近しいフォントを検出して、復元してくれるようになったのです。

③Expressで作成したバナーをボタンひとつで複数言語対応できる

今回イベントに参加して初めてAdobe Expressのサービスを知ったのですが、Canvaのように手軽にデザインバナーや広告動画を手軽に作成できるもので、セッションでは作成したバナーをボタン一つで複数言語対応のバナーを瞬時に作成していて驚きでした。

現在45言語まで対応しているみたいです。

④Stardustで画像の任意のオブジェクトとして操作・復元できる

現在開発中であるStardustでは写真に対してオブジェクトとしての検出を行い、不要な人物を消すことができるだけでなく、重なった人物を離した上でAIで体や服を復元を可能とするそうです。

4.その他のセッションについて

記載の可否の都合のため詳細は控えますが、IllustratorやPhotoShopの便利なTipsや今後我々UXデザイナーが力を入れていかないといけないUXリサーチの成功事例についての共有もあり、とても勉強になりました。
また、Photoshopの伝道師ラッセル・ブラウンという方も来日され、生成AIの応用として自動アクションを使って画像生成の幅を広げるショーも行われました。

5.感想

普段仕事をしていると制作系の会社でないと外部のデザイナーと接する機会あまりないのかなと思います。今回イベント参加者は3600名超えとこんなにたくさんのデザイナーの仲間がいたのかとモチベーションが上がりました。
イベントでは生成AIの内容が大半を占めていて、なるべく利用するように心がけていたものの、知らないアプローチ方法や最適なプロンプトは勉強になりました。
また今回のセッションをふまえて、デザインツールだけでなくAdobe製品での業務での活路を少し見いだせたのかなと思います。

これまで長年デザインツールを使いこなされていた方々によるセッションでは発見が多く、大変ためになるTipsばかりだったので、今後少しでも技術の引き出しとして使えるように実践活用していければと思います。

6.最後に

 弊社は人材紹介会社のイメージがかなり強いと思われますが、DXを推進していくデジタルテクノロジー戦略本部の中にUXデザイン部というデザイン制作の部署があり、他部署のイベントのチラシ作成や新規サービスのロゴコンペの実施、弊社の50周年記念イベントのデザインなど、幅広い業務に関わっています。

また、作成したデザインは世の中の多くの人の目に触れることもあり、緊張感やプレッシャーも多くありますが、同時に大きな達成感も感じることができる仕事です。

今後もUXデザイン部の魅力をお伝えできるようなデザインに関わる記事をたくさん発信できればと思います!

出典
Adobe MAX Japan 2023
https://maxjapan.adobe.com

※本記事は2023年12月時点の内容です。

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