2025/12/15

テクノロジー

【AWS re:Invent 2025】1週間のリアル体験レポート

この記事の目次

    本記事は【Advent Calendar 2025】の11日目の記事です。

    はじめに

    こんにちは!マイナビのN.Yです。

    2025年12/1(月)から12/5(金)に開催された「re:Invent2025」に参加しました。

    自分にとって初海外出張、初アメリカで不安もありましたが、
    結果的に多くの学びがあり、あっという間に過ぎた1週間をご紹介したいと思います。

    筆者について

    • 新卒入社3年目
    • 社内のクラウド支援部署所属
    • 英語とは大学受験でお別れ、英語圏への渡航経験ゼロ

    re:Inventとは

    AWSが主催する世界最大規模のクラウドカンファレンスで、毎年12月に米国ネバダ州ラスベガスで開催されます。

    今年は14回目の開催となり、世界中から約60,000人、日本からも1900人近くが参加したらしいです。

    基調講演(Keynote)をはじめ、3000以上のセッション、パートナー企業の展示会(EXPO)、たくさんのイベント、ノベルティグッズなど、学びからエンタメまで幅広く展開されます。

    会場

    「ラスベガス・ストリップ」と呼ばれるカジノ街にある複数のホテルが会場になります。

    最も離れているホテルは歩いて1時間かかるほどの距離があります。
    開催期間中、参加者は会場間をつなぐシャトルバスやモノレールが無料で利用できるため、それらを駆使して移動します。

    ホテル自体も巨大なので、スケジュールを組む際には移動時間も考慮する必要があります。

    今回、マイナビメンバーが宿泊した Harrah's は、メイン会場のVenetianへも歩いて行ける距離にあり、アクセス良好でとても便利でした。

    一週間の過ごし方

    ここからは開催期間中の様子を、写真を交えながらご紹介します。
    前段で述べたように、期間中さまざまなイベントやセッションが開催されています。
    あくまでも初めて参加した人間が体験した一例として眺めていただければと思います。

    ざっくりスケジュール

    • 11/30 羽田空港出発

    -- 日付変更線 --

    • 11/30 サンフランシスコ経由でラスベガス到着
    • 12/1 ~ 12/4 re:Invent参加
    • 12/5 ラスベガス出発、サンフランシスコ空港経由

    -- 日付変更線 --

    • 12/6 羽田空港到着

    2025/11/30(0日目)

    15:00 羽田空港に集合

    指定されていた集合時間は15:00でしたが、心配性のマイナビメンバーは13:00くらいには全員集合していました。

    今回はJTBツアーで参加したため、案内に従って搭乗券発行、荷物預け、保安検査へと大きなトラブルなく進むことができました。

    18:00(JTC) 羽田空港→サンフランシスコへ出発

    約9時間の長距離フライトです。機内食が2回提供されました。

    有料で機内Wi-Fiが利用でき、過去のレポート記事を読んだり、セッションスケジュールを組み直したりした後は、寝て過ごしました。

    ーー日付変更線ーー

    19:00(PST) サンフランシスコ→ラスベガス到着

    トランジットのサンフランシスコで約6時間待機の後、
    1時間ほど飛行機の出発が遅れ、現地時間の19時頃にラスベガス(ハーリーヤード)空港に到着しました。

    re:Invent参加者は、はじめに入場バッジを取得する必要があり、空港や会場で手続きができるのですが、この日は間に合わず翌日に取得することにしました。

    ホテルに着いた後は、荷物を置いて早速ラスベガスの街を軽く散策しました。

    翌日に備えて早めにホテルに戻って就寝しました。

    2025/12/0(1日目)

    8:00 ホテルベネチアンへ移動

    初めてのラスベガスの朝!

    先輩と、すごい、でかい、すごい、とか言いながら本会場の Venetian へ移動しました。

    入場バッジを取得し、まずは朝食。
    果てしなく広い会場に円卓が広がっており、ビュッフェ形式で朝食が用意されていました。

    予約していたセッションまで時間があったため、毎年恒例となっているDatadog社提供の滑り台を滑ったり、巨大黒板に社名を刻んだりしました。

    SWAGエリアに行くと、re:Invent参加者特典のパーカーとボトルをゲットできました。

    会場の至る所に給水できるところがあるので、もらったボトルは持ち歩いておくと便利です。
    パーカーは裏起毛で、ラスベガスの夜や なぜか冷房が効いている会場では非常に助けられました。

    10:00 Mandalay Bayへ移動

    Venetianから、最南の会場であるMandalay Bayまでシャトルバスに乗って20分ほどで到着しました。

    午後は、参加者が4名1チームに分かれて他チームと対戦する形式のセッションである「Game Day」に参加したり、いくつかの実践型セッションを受講しました。

    18:00 セッション終了

    全てのセッションを終えて、開催前に日本での re:Invent参加者交流会で知り合った方と合流しました。

    開催期間中は日本人が集まりがちと噂のお店「noodle asia」に行きました。
    私たち以外に日本人はおらず、時間帯によるのかなと思いつつ、
    3000円くらいするワンタンメンを、味わいながらいただきました。

    2025/12/2(2日目)

    7:00 KeyNote

    この日は re:Invent メインコンテンツの1つである AWS CEO Matt Garman氏の Keynote が午前中にあるため、早めにホテルを出てVenetian会場へ向かいます。

    朝食を食べてから会場へ向かったところ、すでに本会場は満員だったため中継会場へ案内されました。
    本会場に入るためには1時間前くらいから並んでおく必要がありそうです、、

    CEOのKeynoteでは、新しい機能やサービスが次々に発表されました。
    サービスアップデート紹介タイムアタックが始まったときは、聴衆をワクワクさせる演出に感動しました。

    興味のある方はAWS の公式Youtubeに公開されているので見てみてください。

    会場へ向かう途中、バケットくんに遭遇!!

    気さくな方で、一緒に写真を撮ってくれました。
    当日に Keynote でGAが発表された、S3 Vectors のジャケット着用バージョンでアツいです。
    バケットくんについてもっと知りたい方はこちらも参照:【AWS re:Invent2024】S3バケットくん徹底解剖 | マイナビエンジニアブログ

    Keynoteが終わった後は Caesars Forum へ向かい、AWSについて楽しみながら学べるカードゲーム「BuilderCards」をゲットしました。

    社内でメンバーを募って遊ぼうと思います。

    11:00~ セッション

    午後のセッションのため、Mandalay Bayへ移動。
    「DDos攻撃からAWS WAFを活用してサービスを守り品質を保つ」というシナリオのGameDayにマイナビエンジニア2名で参加しました。
    セッション名:AWS GameDay - Winning the DDos Game (SEC403-R)

    GameDayは、参加者が4人1チームに分かれて競うセッションです。
    結果は17チーム中4位でした。(チームメイトの外国人がつよつよだった)
    高めの言語の壁はありましたが、WAFコンソール画面での操作や、攻撃的なアクセスを特定して制御する方法は勉強になりました。

    終了後、同じチームだったイスラエル人にLinkedInのアカウントを持ってるか聞かれました。
    海外の方との交流は名刺交換ではなく、LinkedInのアカウントを作成しておくと良さそうです。

    19:00 Japan Night

    夜は今回ツアーに参加させていただいた JTBさん主催の日本人向け交流イベントに参加しました。
    普段、他社のエンジニアと交流する機会があまりないのですが、交流会ならではの情報交換ができて有意義な時間となりました。
    ネットワーキングも re:Invent の醍醐味であることを痛感しました。

    2025/12/3(3日目)

    1日を通してセッションに参加しました。

    参加したセッション

    • Accelerating Incident Resolution: AI-Driven Root Cause Analysis (COP320-R2)
      • AIによる自動インシデント調査機能である CloudWatch Investigation を使用してアラート発生時のトラブルシューティング体験
    • Building Serverless applications with Terraform workshop (CNS312-R)
      • Terraformを使ったサーバレスアーキテクチャの構築体験ワークショップ
    • Amazon ECS observability patterns and design decisions (CNS351-R1)
      • ECSのオブザーバビリティやベストプラクティスな運用方法についてスピーカーと参加者がディスカッションするChalk talk。翻訳機がないと、ちょっと何言ってるか分かんない状態でしたが、アメリカならではの熱いディスカッションを味わえたのは良い経験でした。
    • Build Streaming Analytics Dashboards in Minutes with Kiro CLI (IND312-R1)
      • Kiro CLIを使用して自然言語でのCDKアプリケーションの構築を行うハンズオン。デプロイ待ち時間が長く、スピーカーと参加者が生成AIのアンチテーゼについて議論しているのを翻訳機で聞いていました。

    この日は他に特筆することがないので、
    午後になると会場に現れるおやつコーナーの写真を載せます。
    おかげさまで日中帯は食事に困りませんでした。

    2025/12/4(4日目)

    8:00 朝食、EXPO

    我々が参加するのはこの日が最後でした。
    いつも通り朝食を済ませた後は、時間に余裕があったのでEXPOブースを巡りました。
    自分は参加できなかったのですが、ブースを周りながらスタンプを集めることで豪華ノベルティがもらえる催しなどもあったみたいです。

    AWSのデータセンターで管理されている物理サーバーが展示されていました。
    業務で物理サーバーを見る機会がないので新鮮でした。

    12:00~ セッション

    午後はハンズオン形式のセッションであるWorkShopと、AWS Japanが主催する日本人向けのセッション「Japan Wrap-up Session」を聴講しました。
    日本語でre:Inventを振り返ることができます。

    16:00 認定者ラウンジ

    Venetian の2階にあるAWS認定資格保持者のみが入場できる認定者ラウンジに寄ってみました。

    事前に認定資格アカウントの登録をすることで、最初からバッジに印(チェックマーク)がつきます。
    自分は登録を忘れていたので、受付で説明して Credly の認定証画面を見せると快く印シールを貼ってくれました。

    中に入ると軽食や、いくつかの椅子とテーブルが用意されていて、多くの人がくつろぎながらKeynoteの中継を観ていました。

    20:00 re:Play

    re:Inventを締めくくる、大規模屋外パーティです。

    PM19:00からAM0:00まで開かれていて、東京ドームくらいの広さの会場に飲食ブースや体験型イベントブース、ライブ会場が併設されていました。

    2025/12/5(帰国)

    現地時間の AM3:30 頃にホテルのロビーに集合し、ラスベガス空港へ。
    行きと同じくサンフランシスコ経由で帰ります。

    帰りの飛行機は11時間くらいのフライトでした。
    1週間の疲労と緊張がほどけ、着席した瞬間からの記憶がありません。

    日本時間の12月6日18:00頃、無事に羽田空港に到着しました。
    さようならラスベガス、ただいま日本。

    最後に

    今回参加してみて、会場、イベント、AWSが創造する世界のスケールの大きさに圧倒されつつ、世界中から参加しているエンジニアやAWSエキスパートとの交流を通して、普段の業務では得られない刺激を受けました。

    エンジニアはもちろん、非エンジニアの方や勉強中の方など、あらゆる立場の方にとって参加する価値があると思います。
    とは言え、費用や渡航準備、体力などを考えると気軽に参加できないのも事実です。
    参加する機会を与えてくれた会社、そして一緒に参加したメンバーにはとても感謝しています!

    最後までお読みいただき、ありがとうございました!

    イベント告知

    12月23日にイベントを開催します!申し込みはこちらから▼

    https://mynaviit.connpass.com/event/376769

    ※本記事は2025年12月時点の情報です。

    著者:マイナビエンジニアブログ編集部