インタビュー
1500名が関わる「マイナビバイト」を支えるエンジニア、その仕事内容は?

マイナビが運営するアルバイト求人情報サービス「マイナビバイト」は、弊社の核となる事業の一つです。
マイナビバイトを円滑に運営するため、エンジニアたちは日々、どのような業務に携わっているのでしょうか。
今回、アルバイト情報事業運営事業部 情報システム部情報システム課より3名のメンバーが集合。業務内容や職場の魅力、苦労話など、マイナビバイト運営の裏側について赤裸々に語り合いました。
営業、制作、運営、エンジニアなど約1500名が関わる巨大サービス
アルバイト情報事業運営事業部 情報システム部情報システム課についてご紹介をお願いします。
S.Y:マイナビが運営するアルバイト求人情報サービス「マイナビバイト」をシステム面で支える部署です。マイナビバイトは求人媒体で、お客さまの出稿によって利益を出しています。
私たちエンジニア以外では、営業、制作、運営など事業部全体では1500名ほどのメンバーが関わっています。エンジニアが所属する情報システム部情報システム課が担当しているのは、マイナビバイト本体と、他にマイコンパス(営業向けの社内ツール)やATS(Applicant Tracking System)と呼ばれる採用管理システムのエントリーポケットなどがあります。
皆さんの具体的な業務について教えてください。
S.Y:マイナビバイトの開発ディレクションを主な仕事としています。エンジニアとしてのキャリアは10年ほどで、前職はWEB制作会社で制作管理業務の他、採用活動を行っています。
Y.A:私はエンジニア歴4年目でマイナビは入社1年ほどです。以前はSIerやプログラマとして働いていました。基本的に常駐先で開発に従事していたのですが、上流工程に携わりたいという思いと、人材業界や広告業界に興味があり、マイナビに入社しました。
I.M:以前はデータセンターのオペレーターをしており、センター内のサーバ監視ツールの開発などを行っていました。マイナビに入社した動機はY.Aさんと似ていて、自社サービスを手がけたいという思いからです。現在はインフラをメインに、障害対応などを行っています。また、サーバを物理から仮想環境へ移行するプロジェクトも担当しています。
関係各所からの要望をヒアリングして対応
普段はどのような流れでお仕事をされているのでしょうか。
S.Y:基本的には営業や制作、運営チームからの要望をヒアリングして対応することがメインとなります。その後、要件を定義書に落とし込み、ベンダーと協力して開発していきます。
どのような要望があるのでしょうか。
S.Y:たとえば最近ですと営業からの要望で、「ショートメールを使ってお客さまと応募者がやり取り出来るようにしてほしい」というものがありました。気軽にやり取り出来るショートメールを活用することで、お客さまと応募者の接点を増やすことが出来ています。
I.M:インフラ系は業務の性質上、他のチームから要望が来るということはそれほど多くありません。だからこそ何かトラブルが起きる前に対応することが求められます。たとえばマイナビバイトはアルバイト求人情報ですから、時期によってアクセス数も大きく変わります。繁忙期は新生活が始まる4月。アクセスの集中を見越してサーバスペックを上げる必要があります。トラブルが起きて何か言われるのでは遅く、トラブルが起きないよう縁の下の力持ちとして支えるのが私の仕事です。
Y.A:私はATSの他にアプリの開発も担当しています。開発会社の選定やプロジェクトのディレクションなどにも携わっています。
自由度が高くエンジニアとしてやりがいを持てる環境
かなり業務の幅が広いのですね。
S.Y:幅広く業務を経験できるのが情報システム部情報システム課の特徴だと思います。私たちの部署に所属するエンジニアは10名。1500名が使うシステムを10名で見ていますから、一人ひとりが手広く様々な業務を担当する必要があるのです。
I.M:その分、自由に発言して、やりたいことができる環境だと思います。要望をただ聞いて開発するだけでなく、システム課発信で企画を上げていくこともよくあります。採用されたらインセンティブも出ます。
S.Y:自由度はかなり高いですね。会社の規模が大きいので、入社前は縦割り組織を想像していたのですが、まったく違いました。
Y.A:そうですね。むしろ、そんなに自由にやって大丈夫なんですか!? という驚きがありました(笑)。
I.M:エンジニアとしてはやりがいを持てる環境だと思います。
とはいえ、苦労した経験もあるのでは。
I.M:やはりサービスが大きいだけに、万一障害が発生した際は臨機応変の対応やスピード感が求められます。
Y.A:先ほどお話したアプリの開発会社選定は大変でしたね。大規模開発ということもあり、購買部など他部署との連携が必須でした。
S.Y:マイナビバイトというサービスの特性上、エンジニアであってもお客さまは非常に近いところにいる存在です。お客さまからの要望は営業を通して直で声が届きますし、中には実現が難しいこともあり営業とも度々バトルしています(笑)。
Y.A:営業もエンジニアも目的は一つで、お客さまのためにベストを尽くすこと。そのためにしっかりコミュニケーションする必要があると感じます。
I.M:あとは苦労話ではないのですが、マイナビに入社してからコードを書かなくなりました。開発はベンダーにお願いするので、今はディレクションが主な業務になります。ですが、やはり最新の技術トレンドなどはおさえておきたいので、チームのメンバーで集まって定期的に勉強会を開催したりツールをつくったりしています。
エンジニアのバックボーンを持ち、上流工程に携わりたい人に入ってほしい
エンジニアとしてマイナビバイトはどのような環境でしょうか。
S.Y:求人媒体ということもあり、触れる領域が広いのが特徴です。エンジニアリング以外の見聞を広めることができています。
Y.A:もともと入社した理由がサービスの上流工程に携わりたいということだったのですが、それが実現できています。マイナビの中でも非常に重要な事業に関われるのは、とても良い経験になっています。
今後、どのような方にチームに入ってほしいですか?
S.Y:コードを書くというよりはディレクションがメインになりますので、サービスの上流工程に関わりたい人にマッチすると思います。ただ、ディレクション中心ではありますが、やはりエンジニアとしてのバックボーンはほしいですね。現場の負担を少なくするようなツールを内製することもありますし、SQLやシェルスクリプト、PHPなどは実際に扱っています。
Y.A:私もそうですが、SIerなど依頼される側の経験は大いに活かせます。営業や制作からの要望をしっかり噛み砕いてベンダーに伝える必要がありますし、その逆も重要です。現場とベンダーの橋渡しをするためにもエンジニアとしての素養は大事です。
S.Y:そういう意味でコミュニケーション能力は必須でしょうね。社内調整がとにかく多いですから。言われることをそのまま右から左に投げるのではなく、要望を聞いてそれをさらに一歩深め、プラスアルファの価値を生み出せる人が理想です。
今後、取り組んでいきたいことなどがあれば教えてください。
Y.A:アプリ開発に携わっていますが、現状求人検索に特化しているので、ここからさらに機能を充実させていきたいです。
S.Y:挑戦していきたいのはデータ活用ですね。10年の歴史があるマイナビバイトは大量のデータを持っているのですが、まだ分析と活用が不十分です。そこに取り組んでいきたいですね。
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マイナビの柱ともいえる事業の一つ「マイナビバイト」を10名で支えるアルバイト情報事業運営事業部 情報システム部情報システム課。巨大サービスの上流工程ならではのやりがいと緊張感が感じられるインタビューでした。
エンジニアブログでは今後もエンジニアの声をお届けしていきます!
この記事に登場する部署
アルバイト情報事業運営事業部 マイナビバイト担当チーム
マイナビバイトやエントリーポケットの開発ディレクションを主な業務とし、元はインフラ運用・ウェブサービス開発・ソーシャルゲーム開発など様々なバックボーンを持つメンバー達が、マイナビの主力事業を支えています。毎週メンバー主導の勉強会を開催したり、全社イベントでLTをしたりと、技術習得に向けた取り組みも活発です。
※本記事はインタビュー時点(2018年12月)の内容です