26卒の新人が挑む!プロダクト開発。
この記事の目次
本記事について
本記事では、2026年度新入社員研修で実施された開発演習についてご紹介します。
今回の演習では、既存サービスのグロースをテーマに、サービスやユーザーが抱える課題を分析し、その解決につながる施策の企画・実装に取り組みました。
私たちのチームに与えられたテーマは、マイナビ転職のスカウト機能のUX改善です。
企業と求職者の双方にとってより価値のあるスカウト体験とは何かを考え、市場分析やユーザー分析をもとに施策を立案し、実際に動作するプロトタイプとして形にしました。
その結果、最終成果発表では1位を獲得することができました。
本記事では、私たちがどのような課題に着目し、どのようなプロセスで施策を形にしていったのか、またチーム開発を通じて得られた学びについてご紹介します。
なお、今回ご紹介する開発演習は2026年度新卒研修の一環として実施されたものです。研修全体の内容については、こちらの記事をご覧ください。
開発演習について
1. 演習概要
今回の開発演習では、既存サービスのユーザー体験や事業課題を分析し、サービスの成長につながる施策を企画・実装しました。
対象サービスごとにテーマが設定されており、参加者は職種混在のチームに分かれて開発を進めました。
| 対象サービス | テーマ |
|---|---|
| マイナビ転職 | スカウト機能のUX改善 |
| マイナビクリニックナビ | サービスグロース |
また各サービスA・Bの2チームずつの計4チームに分かれて開発を行いました。
- 転職A
- 転職B
- クリニックA
- クリニックB
私たち「転職A」は、「マイナビ転職スカウト機能のUX改善」をテーマに取り組みました。
2. チーム体制

チームはエンジニア、デザイナー、マーケター、データサイエンティストなど、さまざまな職種で構成されていました。
市場調査や課題整理、UI設計、システム開発、データ分析など、それぞれの専門性を活かしながら開発を進めました。
一方で、企画やUXに関する重要な意思決定は職種に関係なく全員で議論しながら進めたことが特徴です。
我々の開発
1. 課題発見から施策立案まで
1-1 現状分析


施策を考える前に、まず採用市場や競合サービス、マイナビ転職の現状を分析しました。
私たちは以下のようなフレームワークを用いて現状を整理しました。
- PEST分析
- 3C分析
- SWOT分析
- 競合分析
1-2 ターゲットとペルソナの設定


その後、上記の分析結果をもとに、今回の施策で特に価値を届けたいユーザーを明確にしました。
スカウト機能には企業側と求職者側の双方が存在します。
すべてのユーザーを対象にすると、施策の目的や提供価値が曖昧になるため、分析結果をもとに、さらに具体的な利用者像としてペルソナを設定しました。
ペルソナを明確にしたことで、
- 誰の課題を解決するのか
- どのような価値を提供するのか
をチーム全体で共通認識として持つことができました。
1-3 UX課題の特定

現状分析とペルソナ設計を進める中で、次のような課題が見えてきました。
企業側
- 候補者選定に多くの時間がかかる
- スカウト送信の判断負担が大きい
求職者側
- 自分に合ったスカウトだけを受け取りたい
- スカウトの大量送信に不信感を抱いている
私たちは、スカウトの数を増やすのではなく、「 採用企業にマッチする人材の有効応募数を最適化する 」をUX改善の方向性として設定しました。
1-4 施策の検討

課題解決に向けて、企業が候補者を探し、スカウトを送るまでの一連の体験を見直しました。
その結果、
- 候補者推薦機能
- 推薦理由の可視化
- スカウト文面生成支援
を中心とした施策を企画しました。
また、システムが採用担当者に代わって判断するのではなく、採用担当者の意思決定を支援することをプロダクトの基本方針としました。
そのため、推薦結果だけでなく推薦理由も提示し、スカウト文面についても最終的な確認・編集を行える設計としました。
2 プロトタイプ開発
2-1 実装方針の決定

演習期間は限られているため、すべてのアイデアを実装することはできません。
そこで、
- UX改善の中心となる機能か
- 企業と求職者の関連性を表現できるか
- ユーザー価値を伝えられるか
- 演習期間内に実装可能か
という観点から優先順位を整理し、機能数を増やすことよりも、今回の施策で最も重要な体験を一連の流れでプロトタイプとして実装する機能を選定しました。
2-2 設計・実装




実装では、フロントエンド、バックエンド、AI・データ分析、UIデザインへ役割を分担しながら開発を進めました。
一方で、UXは特定の職種だけで作るものではありません。
画面、データ、AIによる候補者推薦、スカウト文面生成が一つの体験としてつながるよう、次の観点はチーム全体で確認しながら設計を進めました。
- ユーザーが操作する順番
- 各画面で表示する情報
- 推薦理由の見せ方
- スカウト文面の確認・編集方法
- 最終的に伝えたい価値
また、開発中には想定以上の工数や技術的な課題も発生しましたが、その都度チーム全体で状況を共有し、優先順位や実装範囲を見直しながら開発を進めました。
その結果、限られた期間の中でも、UX改善の核となる体験を形にすることを意識してプロトタイプを完成させました。
2-3 レビューを通じた改善
開発途中では、事業部およびデジタルテクノロジー戦略本部の先輩社員からレビューを受けました。
事業部からは、
- ユーザー課題との整合性
- サービスとしての価値
について助言をいただきました。
また、デジ戦からは、
- 技術的な実現可能性
- システム設計の妥当性
についてフィードバックをいただきました。
いただいた意見をもとに改善を重ねることで、企業と求職者双方の価値創造において、より説得力のあるプロトタイプへとブラッシュアップすることができました。
最終成果発表
1. 発表内容
最終成果発表では、
- 採用市場や競合の分析
- 現状のスカウト機能の課題設定
- デモンストレーション
- UX改善施策
- UX改善で企業と求職者の体験がどう変わるのか
- 期待される効果
という流れで提案を行いました。
単なる機能紹介ではなく、
「なぜその機能が必要なのか」「ユーザー体験がどのように変わるのか」
を重視して発表を行いました。
2. 結果
その結果、私たちのチームは最終成果発表で1位を獲得することができました。
この結果は、機能の完成度だけではなく、課題分析から施策立案、レビューを通じた改善まで、一連のプロセスを丁寧に積み重ねた成果であると感じています。
チーム開発を通じて学んだこと
1. 属人化を防ぐことの重要性
今回の演習では、それぞれが専門性を活かして開発を進めることができた一方で、作業や知識が特定のメンバーに集中し、属人化する場面もありました。
また、バックログの活用や情報共有が十分ではなく、認識のずれやタスク漏れが発生することもありました。
振り返りを通じて、成果物を作るだけでなく、作業内容や意思決定の背景をチームで共有し、誰でも状況を把握できる状態を作ることの重要性を学びました。
2. 「伝える」ことの難しさ
チーム開発では、自分の考えや作業内容を相手に分かりやすく伝えることの難しさを実感しました。
議論の中では多くのアイデアが生まれましたが、目的が曖昧なまま会話が長くなることや、説明不足によって認識にずれが生じることもありました。
どれだけ良い分析や実装をしても、相手に伝わらなければ価値は生まれません。目的を明確にした上で議論し、相手に伝わる形で共有することの大切さを学びました。
3. チームで成果を生み出す力
今回のチームは、異なる職種や経験を持つメンバーで構成されていました。
意見が分かれる場面もありましたが、活発な議論ができる雰囲気があり、お互いの得意分野で不足を補い合うことができました。
その結果、分析から企画、設計、実装、発表までをやり切り、最終成果発表で1位を獲得することができました。今回の経験を通じて、良い成果は個人ではなく、チームで作り上げるものだということを学びました。
まとめ
今回の開発演習では、市場分析から課題発見、施策立案、設計、実装、発表まで、実際のプロダクト開発に近いプロセスを経験することができました。
限られた期間の中で試行錯誤を繰り返しながら、チームで一つの価値を形にできたことは大きな財産です。
今回の学びを今後の業務にも活かし、より良いサービスづくりに貢献していきたいと思います。
※本記事は2026年08月時点の情報です。