2025/12/23

テクノロジー

Workato Workbotって何がすごい?

この記事の目次

    本記事は【Advent Calendar 2025】の17日目の記事です。


    こんにちは!オペレーション開発部開発課のT・Uです。

    今回はWorkatoの機能の1つであるWorkbotについて紹介します!

    はじめに

    Workatoとは?

    さまざまアプリケーション(Excel、SharepointなどのMicrosoft製品やBox、Salesforceなど)を連携させて業務を自動化できる、iPaaS(Integration Platform as a Service)と呼ばれる統合プラットフォームです。
    豊富なコネクションを利用して、上記で列挙したようなアプリケーションと接続して、ワークフローを構築・自動化できます。
    ※Wokratoで自動化できるのはAPIで実現できる範囲なので、APIの機能が備わってるアプリケーションであることが前提となります。

    Workbotとは?

    Workatoの機能の1つで、SlackやMicrosoft Teamsなどのコミュニケーションツールで利用できる、カスタマイズ可能なチャットボットプラットフォームです。
    ユーザーはチャットボットを通じてWorkatoのワークフローを直接実行し、様々なビジネスアプリケーションからデータを取得、作成、更新することが可能です。これにより、複数のアプリケーションを切り替えることなく、単一のインターフェースで業務を効率化できます。

    以上はざっくりとした概要になりますので、興味がある方は下記サイトから詳しい概要についてご覧ください。
    Workatoについて
    Workbotについて

    実際に作成してみる

    この章では、Workbotの作成画面についてお見せしていきたいと思います。
    具体的なユースケースについては、次の章にて紹介します。

    設定画面

    この設定画面はBotを呼び出すときに必要なものとなります。

    主な設定項目について

    • Command name:Botを呼び出すときに必要なコマンド
    • Command hint:Botの概要
    • Parameters:ユーザーに入力させる項目の設定
      Text、Textarea、Selectの3つから選択できて、ユースケースに沿うような項目に設定できます。

    今回は、ユーザー名、年齢、所属部署を質問項目にしてみました。

    呼び出し方法

    Botをチームに招待しておくなど、事前準備は必要ですが、呼び出すこと自体はとても簡単です。
    Botを招待しておいてあるチームにて、「メンション+作成したコマンド」 のメッセージを送るだけ!

    実際に呼んでみると

    このような返信がくるので、Nextボタンをクリックすると

    先程設定した項目が、質問事項として現れました!
    (分かりにくいですが、所属部署の箇所はプルダウンになっています)

    後は、質問に答えてSubmitボタンを押すだけです!

    Submitを押した後について

    Submitボタンをクリックすると、回答内容がWorkato内に送信されて、データピルと呼ばれる引数となって後続の処理で使用できるようになります。

    Workbotでは、「メッセージに返信する」といったアクションもあるので、今回はそれを用いて「回答内容を返信する」といったことを実装してみます。

    このようにテキスト形式で名前を表示させるような設定ができます。
    ユーザー名|Step1 となっている部分が先ほど記載したデータピルで、中身は「テスト太郎」になっています。
    他の項目についても同様に設定して、実装すると

    このように返信がきました!

    他にもさまざまな返信スタイルにできます。例えば、

    • メンション付きで返信
    • 画像やボタン付きで返信
    • 追加で質問を行う
    • 他のBotを呼び出す

    などなど…列挙したらキリがないです。
    (興味ある方は、Workbot詳細設定をご覧ください)

    実装したBotについて

    この章では、弊課で利用しているユースケースについて紹介します。
    ユースケースは下記のとおりです。

    Teamsの新規チームを作成するBot
    Botに対して、
    ・追加するメンバーのメールアドレス
    ・チーム名
    ・チームの説明
    を回答して、開発課メンバー+追加する人のチームを作成する
    さらにこのとき、「開発課」というタグが設定されているようにする

    早速Botを呼び出してみます!
    ※外部サイトに公開する関係で一部情報を伏せています
    ※存在しないユーザーで登録しようとしているので、本来はエラーになりますが、デモということでご了承ください

    ユースケースに記載した項目について答えるよう要求されるので、項目を埋めてSubmitを押すと

    メンション付きで、確認するよう通知してくれます。
    (このように承認のフェーズをはさむことも可能となります。)
    「チーム情報」をクリックすると、

    チーム情報の詳細を確認することができます。
    情報を見て問題がないのを確認できたので、「承認」を押してみると

    処理完了の旨を通知してくれます。さらに「新規チームはこちら」というボタンを押してみると

    チームの画面に遷移しました!きちんとチームが作成されています!
    タグを確認すると

    タグについても問題なく作成されています!

    ちなみに、確認のフェーズで「中断」を選択すると

    という通知をしてくれます。

    終わりに

    簡単ではありますが、以上がWorkbotの紹介となります。
    Workbotの便利性を伝えられていれば幸いです。

    Workbotですが、他にも様々なケースで活躍できると考えております。
    一部他社様の事例もありますが、例として

    • 案件内容をBotが質問→Backlogで課題のチケットを作成する
    • 他の自動化の処理と組み合わせて、Botで承認フェーズを再現する(このとき承認できる人のデータを別で用意しておけば、承認者の制限もできます)

    など挙げられます。こちらについても列挙したらキリがなさそうです。
    この記事を読んで、興味を持ってくださる方がいたら幸いです。
    最後までお読みいただきありがとうございました!

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    ※本記事は2025年12月時点の情報です。

    著者:マイナビエンジニアブログ編集部