2025/07/15

テクノロジー

最初に知りたかったQ Developerコマンド6選

この記事の目次

    「こんな機能があったなんて...」

    Amazon Q Developerを使い始めて数週間。基本的な質問応答は慣れたけど、実はドキュメントに載っている便利な機能を見落としていませんか?

    「もっと早く知っていれば、あの無駄な時間は何だったんだ...」

    そんな後悔をしないために、便利機能を厳選してご紹介します。

    /editor : 複数行入力の救世主

    /editor
    

    効果: vim/VSCodeのエディタが起動!
    • マウス操作対応: クリックで自由にカーソル移動
    • 複数行安心入力: 誤送信の心配なし
    • 快適な編集: コピペ、選択、削除が思いのまま
    • エディタ選択可能: 自分の好みに合わせてエディタを設定できます (export EDITOR="code --wait"でVSCodeが利用可能)

    chat -r : 昨日の続きから即座に再開

    こんな経験ありませんか?
    • 昨日の作業の続きをしたいのに、前回の会話を忘れている
    • SSOの認証が切れて突然ログアウト、会話が消えた...
    • 引継ぎ用のメモを作るのが面倒

    便利なオプション

    q chat -r
    

    効果: 前回の会話の続きから作業開始!引継ぎファイル不要!

    注意点: 会話履歴は実行ディレクトリごとに保存されます。常に同じ場所でq chatを実行する習慣をつけましょう。

    /compact : 推論能力をリフレッシュ

    「なんか最近、AIの回答が微妙...」

    長時間の会話で推論能力が下がってきた?そんな時は:

    /compact
    

    さらに、要約方法も指定可能:
    /compact summary
    /compact key-points
    /compact action-items

    効果: 会話をスッキリ整理して、AIの思考をリセット!

    /model : 一瞬でAI性能アップ

    旧モデル: Claude 3.7
    高性能版: Claude 4.0

    /model
    

    /context : ファイルを明示的にコンテキスト追加

    通常: ファイルの内容を毎回コピペ
    スマート: /contextで一発追加

    /context add path/to/important-file.py
    

    メリット:
    • 大きなファイルも楽々参照
    • フォルダ単位での一括追加も可能
    • 複数ファイルの関連性を理解
    • コピペミスを防止

    !{command} : ターミナル不要の魔法

    チャット内の機能です。

    従来:
    ちょっとコマンドを実行したい時 → ターミナルを開く

    新しい方法:
    !ls -la
    !git status
    !npm install

    効果: ちょっとしたコマンド実行のためにターミナルを開く手間が不要!チャット内で完結!

    まとめ

    1. /editor → 長文入力が劇的に快適に
    2. chat -r → 明日から継続作業が楽に
    3. /compact → 長時間作業時の救世主
    4. /model → 即座に性能アップを体感
    5. /context → 大規模開発での必須機能
    6. !{command} → 作業効率の劇的改善

    「知らないともったいない」機能たち

    これらの機能を活用しているかどうかで、開発効率に大きな差が生まれます。

    今日から使い始めて、開発をもっと快適にしましょう!

    「もっと早く知りたかった...」を「知っててよかった!」に変える、Amazon Q Developer活用術でした。

    ※本記事は2025年07月時点の情報です。

    著者:マイナビエンジニアブログ編集部