2023/12/13

テクノロジー

未経験からエンジニアへの道のり

この記事の目次

    はじめに

    皆さん、こんにちは!
    開発系の部署に配属された、2023 入社新卒 M.K です。
    日々、フロントエンジニアとして業務に取り組んでおります。そこで、私がどのような経緯でエンジニアになったのか経験も踏まえてご紹介できればと思いますので、最後まで目を通して頂ければ幸いです。

    学生時代 -概要-

    まずは、学生時代について少し紹介させてください。
    私は、関西の大学を卒業し、大学時代は自動車のエンジンなどの機械について学び最終的には流体工学に関係した研究を行っていました。

    初めは、自動車関係のエンジニアになりたいと思い大学に入ったのですが、気づいたらなぜか IT エンジニアになっていました。エンジニア違いですね(笑)

    大学の授業で、少しだけ C 言語を学んだのですが全く理解できず、恐らく成績は下から数えた方が早いのでは?って感じでした。(いや、恐らくではなくて、事実ですね。。。)
    そんな私がエンジニアになろうとした原点は、大学時代の「ベトナムの IT 企業でのインターンシップ」でした。

    なぜベトナムの IT 企業かというと、特に理由とかはなくて、まず海外で働いてみたいな~って思い、働くなら IT 系、そしてベトナムが最近 IT 人材が伸びてきて、将来日本との関わりが増えそうと予測したので、ベトナムにしました。

    学生時代 -ベトナムでのインターンシップ(IS)-

    ベトナム IS で行ったことをプロジェクトの事など詳しくは、大人の事情で話せないのですが簡単に紹介だけさせて頂きます。

    経緯

    まず、私がその会社で IS をすることになった経緯は、その IS する前にベトナムで短期留学をしていました。その際に、プロジェクト関係で会社を訪問する機会があり、働いてみたいと言う意欲から直接人事部の人とコンタクトを取ったのが大きなきっかけです。

    短期留学を終えて、日本に帰って来てからすぐに人事部の人にメールを送り、IS の引き受け可否から IS 期間、給料交渉、業務内容まで直接交渉を行いました。

    仕事内容

    そして、私を受け入れて頂いたベトナム企業は、オフショア開発を行っていて、私の所属していた部署は日本をクライアントとする部署でした。

    主な業務は「ブリッジ SE」的な立ち位置でした。しかし、ブリッジ SE を名乗ることができるほどでは全然ありませんでしたけど…。
    実際にクライアントから課題などヒヤリングを行い、プロジェクトマネージャー(PM)やエンジニアとコンタクトを取っていました。私の場合はベトナム語は話せないので、コミュニケータが付いていました。

    また、システムのテストを行ったり、日本語のコミュニケータとして応募してきた方の面談も行っていました。そして時には、少しだけコーディングをする業務を行っていました。大学で少しコードを書いたくらいで、「来週から、コードを書いて開発してもらうからよろしく!」って言われたときは、本当に焦りました。。。

    コミュニケーションについて

    仕事して、帰ったら家事を行い、深夜までプログラミングを勉強する日々でした。とても辛くて、時には逃げたいと思ったこともありますが、海外まで来ていて、コロナの影響で飛行機は飛んでいないという状況でしたので、逃げられない環境でした(笑)

    またIS当初は、文化や言語の壁がありコミュニケーションが上手く取れませんでした。

    プロジェクトメンバーにある日

    「あなたはとても、仕事に対して真面目で指示が細かいのは良いと思うけど、相手の意見を引き出す力がまだないし、話しているときに目を合わせないと本当に聞いているかが伝わりにくい。ベトナムの人達は、コミュニケーションをするとき最後まで相手の目を見て、まずは相手の意見を聞くことを大切にしている。」

    と言われてしまいました。

    確かに業務中、ベトナム人同士で会話しているのを観察すると目を逸らすことなく、しっかりと相手の目を見て話していました。私を挟んだ両サイドの人が話すときも、私を避けてまで目を合わせて会話していました!(初めはそれが慣れなかったので、業務にあまり集中出来なかったのが本音ですが。。(笑))

    そこから、私も相手と話すときは必ず相手の目を見て、まずは相手の意見を聞くようになりました。すると、距離感を感じていたチームメンバーともコミュニケーションを取れるようになっていきました。
    色々ありましたが、必死にくらいついて何とか目標である 1 年間をなんとか乗り越えられました。

    学生時代 -ベトナム IS で学んだこと-

    私がベトナム IS を通して成長したと感じたことが、IT 知識も勿論ですが 2つあります。
    1つ目は「物事を多角的に考える力」、2つ目は「失敗は成功の種」です。

    ① 物事を多角的に考える力

    まず私が 1つ目に上げたのは、「物事を他視点で見る」大切さです。当時は、大学とバイト先という小さな世界で生きていたため無意識に固定概念を持っていました。 しかし、ベトナムにいるとき、国や文化が異なる人と働いていていたら、予測あるいは期待する返答が返ってこないことが日常的にありました。

    例えば、実際に経験した話ですが、システム開発の中で地震が来たときに地震を知らせてくれるアラート機能をクライアントから依頼されました。日本では、地震が来たときにアラートがなる事はみなさんご存知だと思います。そして、流石にベトナムにもありそうだからすぐ実装できるだろうと思っていました。そして、開発者に依頼したところ、ベトナムには地震がそもそもあまりなくて、そんな機能がないから開発のイメージが湧かないと言われました。

    結局、1から説明をして何とか実装はできたのですが、少し時間が掛かってしまいリリース遅れの原因の一部にもなりました。
    そこから現在では、物事を考えるときや相手から意見を聞くときは固定概念にとらわれず、多角的な視点を意識するようにしています。

    ② 失敗は成功の種

    ベトナム IS が始まって 2か月くらい経ったある日、社長からいきなり「案件が取れるかもしれない大事な打ち合わせが来週あって、打ち合わせなどは君が仕切って先方とやり取りをお願い」と依頼されました。IT の知識どころか、打ち合わせもそんな経験もない中で、会社の売上に直結する業務を渡された時は、拒絶していました。もちろん、その依頼が来たときは、全力で断っていました(笑)

    できるだけの全力を尽くしたのですが、結局その案件は取ることができず、社長に直接謝りに行きました。絶対、怒られると思いながらビビり散らかしていたのですが、社長が初めに発した言葉が、「なんで、そんな謝るの?君の失敗という辞書に、これで 1 つまた追加できたから良いんじゃない?私(社長)の失敗の数を超えてから、謝ってほしい。それまでは、挑戦し続けて!」って言われました。当時はその言葉がとても刺さりました。そこから、失敗を恐れず、何事にも挑戦しようと思いました。

    マイナビに入社して活かせたこと

    ① 物事を多角的に考える力

    研修のプロジェクト開発では、チームメンバーと議論するときに自分の価値観や固定概念を押し付けるのではなくて、まずは相手の意見を聞いてから自分の意見を述べるようにしました。そうすることで、相手も意見が言いやすいし、結果としてチーム全体のコミュニケーションも活発になっていたのではないかと思います。

    ② 失敗は成功の種

    研修の中で、新卒が始業から終業まで、研修を運営する期間がありました。それぞれが役割を持ち、運営しなければならない状況で、私は自ら司会に手を挙げました。司会など、大勢の人前に立って話したことがなかったので、初めは正直、不安と後悔でいっぱいでした。しかし、ベトナム IS で社長から頂いた「失敗していいから挑戦し続けろ!」という言葉を思い出して、最後までやり遂げる事ができました。

    現在、部署に配属されてからも失敗を恐れることなく、システム開発以外にも挑戦し続けています。まさに、このエンジニアブログも初めての挑戦です(笑)

    マイナビのグローバル化

    最近、マイナビでは外国籍の方の採用を増やしたり、海外と共同開発に力を入れているように感じます。 実際に、マイナビの常務執行役員である吉田さんも「マイナビを日本から世界へ」とグローバル化を強調されております。

    マイナビ 取締役常務執行役員 吉田和正さんのインタビュー記事
    https://mynavision.jp/purpose-story/007/

    海外の方と協力して仕事をする上で、私の中で一番大事だと感じているのが「仕事のことより、相手の文化を最優先し、理解する。」ことだと思っております。(これはあくまでも海外で 1 年しか働いていない私の所感ですが。。。)

    一緒に働く多文化の方々に日本の文化を押し付けると言うよりも、相手の文化を吸収するというイメージかもしれないですね。文化と言っても、難しく考える必要はないと思っていて、挨拶をするときも相手の言語で話すとかでも良いと思います。実際に、私がベトナム語を勉強して、片言のベトナム語で話しただけでもとても親近感を持ったのか、私に話しかけてくれる人が増えて行きました。

    また、私がベトナムに行って、IS 先の企業以外にも訪問したことがありますが、どの企業もエネルギッシュで活気のある優秀な人材がいると感じました。個人的な体感ですが日本のスピード感より、ベトナムの方が圧倒的に早くて刺激を受けました。

    将来目指す姿

    将来私が目指しているのは、「グローバルにも通用するエンジニアになること」です。
    グローバルなエンジニアと言っても、色々あるとは思いますが、日本や海外で働くことになっても過去の経験を活かして、文化や考え方にとらわれることのないようにしていきたいと思います。

    沢山の人に刺激を受けながら、物事を押し付けるのではなく引き出して自分をもっと成長させていきたいです。

    しかし、現状では IT 知識やコーディング力、英語力など様々な課題が山積みです(汗)
    でも、足を止めていたら何も始まらないので、小さい事でも困難なことでも一歩ずつ進んで行きたいと思います!!

    最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

    ※本記事は2023年12月時点の情報です。

    著者:マイナビエンジニアブログ編集部